インタビュー
「退職したいが退職代行はさすがに……」 そんなニーズを拾ったサービスの“その後”(2/4 ページ)
退職代行サービスを手掛けるアルバトロスが、新たな退職支援サービスを提供している。会社を辞めたいけど、言えない人を支援しているそうで……。
利用者の約3割が「勤続年数3年以上」
ムリサポは2024年1月にサービスを開始し、相談件数は累計で2113件、そのうち成約に至ったのは85件だ(2024年9月中旬時点)。成約率は当初の想定を下回っているそうだが、その要因は広告出稿を抑えたことでサービス認知度の低さにあるとアルバトロスは分析している。直近では月に10〜20件の成約が生まれるなど、着実に成果が出始めているという。
ムリサポ利用者の傾向は、3年以上働いている人が全体の3割を占めていること。年代別に見ると、40代以上が4割ほどなので、キャリアを積んできた人からも支持されていることがうかがえる。ちなみに、退職代行の場合、勤続期間6カ月未満が半数以上を占めており、40代以上は1割にとどまっている。
ムリサポを利用している人は長期間働いている傾向があるが、退職前に残っている有給休暇を消化したい人は4割ほど。この結果を受けて、同社は「とにかく早く退職したい人が多いのではないか」と分析する。
また、約7割が「退職届のフォーマットがあるかどうか知らない」と答えるなど、自社を辞める際の具体的な手順が分からない人が多い。「自分で退職を伝えたいが進め方が分からない。あるいは、本当に退職できるのか不安と考える人が多い」と谷本氏は語る。
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