2015年7月27日以前の記事
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閑散としていた場所が人気観光地に! パソナ「淡路島移転」と同時に進む、重大プロジェクトの中身長浜淳之介のトレンドアンテナ(2/6 ページ)

パソナグループが推進する、淡路島への本社機能一部移転。当初の目標としていた1200人を達成した。同社はこれ以外でも、淡路島でさまざまな取り組みを進めている。

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ほどほどの田舎といった空気感

 オフィスのみならず、社宅も島内に整備。職住が接近していて、東京で働いている時よりも通勤が楽になりラッシュアワーのストレスから解放されたという移住者も多いと聞く。

 いったん淡路島に来た人が、転勤や結婚で東京に戻った例もある。島内の社宅を出て、対岸となる神戸市などから通勤するようになった人もいる。このように、通勤のスタイルもフレキシブルだ。


神戸市と淡路島を結ぶ、明石海峡大橋(出所:リリース)

 神戸市側の淡路島への玄関口である高速舞子停留所から、高速バスで明石海峡大橋を渡って最初の停留所(路線によって異なる)である淡路IC・岩屋中学校まではわずか7分と9分だ。神戸市の中心部、三宮までは高速バスで約40分。パソナのオフィス群も概ね、この近くにある。希望すれば神戸市内からも通勤可能で、取材した社員たちからは、決して「人里離れた孤島に来た」といった感覚はなかった。

 三宮から淡路島に行くバスは、最終で午後11時頃まであるので、休日に大阪、京都、奈良、姫路にも気軽に遊びに行ける。それだけでなく、アフターファイブに神戸に飲みに行くのも可能だ。もちろん、海に出れば釣り三昧の日々が送れる。

 パソナグループでは淡路市内の施設を周遊する無料バスを運行しているので、車を所有していなくても、日中はスムーズな移動が可能だ。


パソナが島内を走らせている無料バス

 淡路島は、シンガポールと同じくらいの面積に約12万人が暮らしており、神戸の外縁にある。都会感も垣間見られるリゾート地、ほどほどの田舎といった空気感を持っている。

 島内には、イオンなどのスーパーも所々にあり、コンビニ、100円ショップ、ユニクロ、しまむら、回転寿司、ラーメン店、居酒屋もある。スターバックス、マクドナルド、牛丼店なども営業している。東京のような徒歩で行ける範囲に何でもある便利さはないものの、日々の生活には困らないインフラは整っているといえよう。

 さらに、パソナグループでは、新しくワイナリーを開設しようとしたり、地方創生料理人を育成するプログラムをスタートしたりしている。パソナグループの淡路島での事業の現在地を、報告する。


イオン淡路店。淡路島にはイオンもあるのだ

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