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自治体の「DX推進計画」が失敗するのはなぜ? 評価指標を生成AIで正しく設定する方法(3/3 ページ)

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KGI、KPIのアイデアを生成AIに聞いてみる【プロンプト例】

 KGI、KPIのアイデアを導き出すために、生成AIを活用することができます。

  • KGIはビジョンを定量化したもの
  • KPIはKGIを達成するために自分たちが取り組むべき指標

という関係を理解して、次のようなプロンプトを与えてみましょう。

#指示

  • 次に掲げる文章は、自治体のデジタル変革に関する計画で示された「ビジョン」です。
  • ビジョンは、「私たちは◯◯において、◯◯が◯◯のようになっていたい」という「状態」を示しています。
  • これらのビジョンをもとに、KGI(Key Goal Indicator:成果指標)を導き出してください。
  • さらに、導出したKGIをもとに、KPI(Key Performance Indicator:取組指標)を導き出してください。

#KGIの考え方

  • KGIはビジョンを定量化したものです。
  • それぞれのビジョンで示された状態は抽象的な記述が含まれるため、いくつかの例示を加えた上で定量化してください。
  • KGIは一つのビジョンに対し、多様な視点で複数個を導出してください。

#KPIの考え方

  • KPIはKGIを達成するために自治体側が取り組むべき事項に対する指標です。
  • 実現の可否にはこだわらず、なるべく多様な視点で複数個を導出してください。
  • 分からないときは、分からないと書いてください。

#注意点

  • もし、分からないことや確認したいことがある場合は、質問してください。

#ビジョン

(ここにビジョンの文章を挿入)

 ある自治体のDX推進計画から抽出したビジョンをもとに、KGI、KPIを導出させたのが次の画面です。不明な点はさらに指示を出したり、質問したりするとよいでしょう。


ChatGPTでKGI、KPIの導出を行った様子

 私が実行した時には、KPIの具体的な数値は示されませんでしたが、これはChatGPTに尋ねる内容ではなく、実際に自分たちがどこまで取り組めるのかを見ながら設定していけばよいと思います。

 次回は自治体がデジタル変革を進めるための「資源の制約」「弱者の戦略」について考えていきましょう。

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