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東京の高輪地区で乗り合いサービスの実証運行 AIが最適なルートを設定
JR東日本、KDDI、国際ハイヤー(東京都品川区)の3社は10月17日、オンデマンドモビリティの実証運行を実施すると発表した。場所は高輪地区(東京都港区)で、期間は11月1日〜2025年9月30日。
JR東日本、KDDI、国際ハイヤー(東京都品川区)の3社は10月17日、オンデマンドモビリティの実証運行を実施すると発表した。場所は高輪地区(東京都港区)で、期間は11月1日〜2025年9月30日。
オンデマンドモビリティは、特定のエリアにおいて、利用者が希望する時間に乗りたいスポットから降りたいスポットまでを、経路上でAIが最短ルートを設定し移動する乗合サービス。既存の交通網ではカバーしきれていないエリアにおいて、新しい交通手段を提供する。
高輪地区は南北方向の移動手段が充実している一方、東西方向の移動手段が少ない上、移動効率が悪いという交通課題があった。道幅が狭く、急勾配な坂道が多い地形でもある。実証運行では、AIオンデマンドシステムを活用。AIが道路状況やエリアの移動リクエストを考慮し、利用者が相乗りしながら目的地まで移動する最適なルートを提供する。
運行エリアは港区高輪地区総合支所を中心とする半径約2キロ圏内で、高輪ゲートウェイ駅やレストランの八芳園など約20カ所の乗降スポットを用意した。運行時間は午前8時〜午後8時で、運賃は1回の利用が大人500円、子ども250円。支払いはクレジットカードや交通系ICカードのみで、現金は不可とする。
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