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打倒「無印良品」 エディオンが“見た目”重視の家電に注力するワケ:キーワードは「ビジュ」(2/2 ページ)
エディオンがZ世代向けに“ビジュ”(見た目のかわいさ、デザイン性)にこだわった家電に力を入れている。背景には、家電量販店業界が直面する課題があった。
くすみカラーを採用、シンプルな機能で展開
カラーデザインシリーズの第1弾として今夏に発売したのが、調理家電だ。オーブントースター(標準価格5480円)、グリル鍋(同5480円)、ミキサー(同4680円)の3商品を用意した。若年層に人気のくすみカラーであるモカホワイト、ティール、ピンクベージュの3色展開で、ポイントとしてゴールドを配色している。デザインも丸みがあり、かわいらしい印象に仕上げた。
機能は、日々の調理に十分対応するだけのシンプルなものに絞り込んだ。調理メニューの選択や電源のオンオフなど、直感的に使えるようにしている。
発売後、売れ行きは好調に推移。購入者層を年代別に見ると、調理家電全体では20代が6.3%だったのに対し、カラーデザインシリーズは20代が13.1%となり、想定ターゲットのZ世代を取り込めていることが分かる。
10月下旬からは、暖房器具のカーボンヒーター(同6980円)とセラミックヒーター(同7980円)を投入する。季節商品ということもあるが、もともと暖房器具はモノクロが多いため、そこにカラーデザインシリーズが入り込む余地があると判断したという。
カラーデザインシリーズは今後も商品拡充を予定しており、新商品も開発中だという。現在はエディオングループのみでの展開だが、他の小売店などへの販路も模索中だ。ビジュがいいエディオンの家電は、Z世代のニーズを獲得できるか。
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