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「倍々ゲーム」のバーガーキング 人気の背景と「600店舗」に向けた死角とは(4/4 ページ)
近年、好調のファストフード業界の中で特に存在感を発揮しているバーガーキング。あらためてその要因を探るとともに、さらなる急拡大に向けた死角を解説する。
600店舗に向け、課題はドライブスルー対応か
バーガーキングは2028年末までに600店舗という目標を掲げている。並行して、フランチャイズ比率を現状の2割弱から半分まで増やす方針だ。日本ソフト販売の調査によると、約3000店舗のマクドナルド、1200〜1300店舗で続くモスバーガーおよびケンタッキーフライドチキン、300店舗ほどのロッテリアに次いで、バーガーキングは5位に位置する(2024年4月時点)。競合は多いものの、ボリュームなどの強みを発揮し、しばらくは好調に推移しそうだ。
ただし、ロードサイドをあまり開拓できていない点が気になる。ドライブスルー対応店舗はわずかしかなく、地方への出店を拡大するには克服しなければならない。現状は地方店の多くが施設内出店である。マクドナルドの場合、ドライブスルーの売り上げがイートインを上回っており、バーガーキングがドライブスルー店を展開できれば、マクドナルドにとって脅威となるだろう。強気な出店目標がどの程度達成できるか、今後に注目したい。
著者プロフィール
山口伸
経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 X:@shin_yamaguchi_
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