レトロさ全開の「ホカロンソックス」が絶好調 「本当に売れるのか」社内の懸念を覆したワケ(2/2 ページ)
靴下メーカーのレンフロ・ジャパン(東京都港区)が展開する、レトロなデザインの靴下シリーズ「ホカロンソックス」が好調だ。2021年から全国展開しており、現在は同社の売れ筋1位だという。開発担当者に人気の理由を聞いた。
「靴下にしては高価格」なのに……
初年度はディスカウントストアの1チェーンのみで販売。卸しベースで約1.5億円を売り上げ、好調を受けて販路を拡大したところ、2022年には約3億円、2023年には約12億円と、同社の売り上げ1位に成長した。2024年は、17億円の売り上げを見込む。
店頭価格は1足600円程度からだが、中には1500円を超えるものも。「今は少し上がってきていますが、靴下の値段は『3足よりどり1000円』が一般的なんです。『4桁(1000円台)に行くと売れない』とよく言われる。それでも売れているのがすごいところかなと思います」(柳内氏)
現在は色違いも含めて100以上のデザインを展開しており、「しまむら限定」「イオン限定」といった別注商品や、メンズ向け商品にもバリエーションを広げている。また、靴下にとどまらず、肌着やレギンスも展開。2024年からは、靴も履ける程度に厚さを抑えた「屋外用」の靴下も販売している。
今後もドラッグストアやコンビニなど、さらに販路を拡大していく構えだ。11月には、購買層と重なる20〜30代の女性に人気の、高滝湖グランピングリゾート(千葉県市原市)とのコラボにも乗り出した。ホカロンのデザインをあしらったドームテントを2月まで展開し、さらなる話題喚起を狙う。
ラニーニャ現象の発生により、前年よりも厳しい寒さが予想される2024年の冬。他メーカーもさまざまな「あったかグッズ」を展開する中、ホカロンソックスはどこまで伸びを見せられるか。
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