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セブン&アイが期待する「SIPストア」は、「まいばすけっと」に勝てるか? 1号店で見た“残念な光景”(1/3 ページ)

セブン&アイが2月に新業態として、既存のセブン‐イレブン店舗をリニューアルしてオープンした「SIPストア」。注目を集めたものの、オープンから8カ月が経過した今も、2号店が続いていない。一体なぜなのか。

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 2月末、セブン&アイ・ホールディングスはコンビニに生鮮などのスーパー機能を追加した「SIPストア」を千葉県松戸市でオープンした。売場面積は従来店の1.5倍以上で、精肉や野菜、冷食などを販売しており、業態としてはイオングループの「まいばすけっと」に近い。

 そんなSIPストア、開業から8カ月が経過したにもかかわらず、2号店の出店はまだない。セブン&アイはあくまでテスト店舗だとしているが、好調であればそろそろ新店を構えて良いころだ。SIPストアはなぜ増えないのか。実店舗を訪れ、その理由を考察していく。


2月にオープンしたSIPストア

スーパーとコンビニを合体させた新業態「SIPストア」

 SIPストアは、セブン‐イレブン松戸常盤平駅前店をリニューアルした、セブン&アイの新業態店だ。新京成電鉄新京成線・常盤平駅の北口から徒歩1分に位置し、周辺にはマンションや戸建て住宅が並ぶ。西隣には、スーパーの「オーケー」が5月に開店した。


すぐ近くにオーケーがオープンしたのは、幸か不幸か

 ちなみにSIPストアという名称はセブン‐イレブン・ジャパン(SEJ)とイトーヨーカ堂(IY)による「SEJ・IY・パートナーシップ」に由来する。その名の通り、店内は従来のセブンと食品スーパーを掛け合わせた構成になっている。売場面積は88坪で通常店の1.5倍以上、商品数も5300と通常店の2倍ほどである。


生鮮食品を数多く扱う(出所:セブン&アイ・ホールディングスプレスリリース)

野菜・果物も充実している(同前)

 全体として通路が広く、2人が難なくすれ違える広さだ。大まかには、店舗の東側4割がコンビニ、西側6割の面積がスーパーという構成になっている。コンビニスペースには通常のセブン-イレブン店舗と同じく、ドリンクや弁当、おにぎり、パンやカップ麺などが並ぶ。商品自体も通常のセブンと変わらない。たばこも販売し、入口側にはATMが設置してある。


店内のレイアウトは、大きくコンビニスペースとスーパー的な商品が多いスペースに分かれている(同前)

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