ニュース
くら寿司の「カバー鮮度くん」開発のきっかけは? 2つの出来事が影響:発明奨励賞を受賞(1/2 ページ)
くら寿司が特許を持つ「抗菌寿司カバー鮮度くん」が、発明協会主催の「令和6年度 近畿地方発明表彰」において「発明奨励賞」を受賞することが決定した。
回転寿司チェーン「くら寿司」(大阪府堺市)が特許を持つ「抗菌寿司カバー鮮度くん」が、発明協会主催の「令和6年度 近畿地方発明表彰」において「発明奨励賞」を受賞することが決定した。
抗菌寿司カバー鮮度くんは、寿司の乾燥を防ぎながら、空中を浮遊するウイルスやほこり、飛沫からも守るプラスチック製の寿司キャップ。
カバーそのものによる物理的な衛生・品質管理だけでなく、カバー上部に付けたQRタグにより、寿司がレーン上に滞在する時間と、レーン上に寿司を流す適切なタイミングを管理するなど、ICTを活用した衛生・品質管理システムにも寄与している。
開発のきっかけは
くら寿司は創業当時、寿司ネタの鮮度を守るために一般的な寿司キャップを使っていた。ただ、当時の寿司キャップは、透明なプラスチック製のカバーを皿に乗せただけのシンプルな作りだったため、ふたを開ける手間や、手で触れることによるカバーの汚れ、キャップがくもって中の商品がよく見えない、ふたを開けたときのにおいが気になるなど、さまざまな問題点があった。
くら寿司は従来の寿司キャップに加え、1時間ごとに皿に乗せる寿司の並び方を変えることで、従業員がチェックして一定時間経過した商品を取り除くなどの工夫をしていた。そうした中、1997年、皿に貼り付けたQRタグをカメラで読み取り、正確に時間を管理する「時間制限管理システム」が完成したことで、寿司キャップはその役割をいったん終えた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
丸亀製麺は“讃岐うどん”の看板を下ろしたほうがいい、これだけの理由
またまた炎上した。丸亀製麺が讃岐うどんの本場・丸亀市と全く関係がないことである。このネタは何度も繰り返しているが、運営元のトリドールホールディングスはどのように考えているのだろうか。筆者の窪田氏は「讃岐うどんの看板を下ろしたほうがいい」という。なぜなら……。
「絶滅の危機」をフル活用 くら寿司が回転レーンをパレードする新サービスを打ち出したワケ
くら寿司は11月16日から、回転レーンでホールケーキなどを運ぶ新サービス「プレゼントシステム」を順次導入(一部の超大型店舗のみ)する。新サービス導入の背景には、物価高による節約意識から、外食を控える傾向が強まっていることがあるという。



