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タクシー乗り場の混雑状況、アプリで確認 JR東が都内4カ所で実証実験
JR東日本は11月下旬から、東京都内の4カ所のタクシー乗り場で、リアルタイムで混雑状況を可視化し、利用客に提供する実証実験を実施する。実験を通じて、乗り場での混雑を緩和できるか検証する。
JR東日本は11月下旬から、東京都内の4カ所のタクシー乗り場で、リアルタイムで混雑状況を可視化し、利用客に提供する実証実験を行う。ITサービスを手掛けるDXCテクノロジー・ジャパン、日立製作所、大和自動車交通、伊藤忠テクノソリューションズと協業し、乗り場での混雑を緩和できるか検証する。
実証実験は東京駅八重洲口、東京駅丸の内北口、新橋駅汐留口、品川駅港南口の4カ所で実施。タクシー乗り場付近にカメラを設置し、得られた混雑状況をルート検索アプリ「NAVITIME」で利用客に提供する。
混雑状況は、利用客がルート検索やタクシー乗り場の検索結果を通じて、乗り場に到着する前に把握できるようにする。これにより、サービスの利用ニーズや、利用客の行動変容を検証する。
JR東日本はすでに、2022年1月に東京駅八重洲口、同年11月に品川駅高輪口(西口)で同様の実験を実施。その結果、利用客とタクシー事業者の多くから好意的な声が寄せられたという。
今回の実験は、他駅への展開を期待する利用客の声を受けて実施するもの。広報担当者によれば、実施場所は「混雑している東京駅八重洲口の代替となりうる場所」および「利用が多く見込まれる場所」の2点を考慮して選定したという。
実証実験は12月27日までを予定する。担当者は「今回の実証実験が有効だと判断できた場合、実導入に向けてさまざまな方向性を検討していく」とコメントしている。
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