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「会議多すぎ問題」を改善するには 経営層が取り組むべき4つのアクション今こそ! 企業内イノベーション(2/3 ページ)

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この会議は本当に重要?

 会議はコラボレーションにとって重要で、集団や上司に自分をアピールできる場でもあります。しかし調査結果では「会議でのふるまいが自身のキャリアの発展にあまり影響しない」と考えているビジネスパーソンが多いことが示されました。

58%が「会議は管理職との関係構築に役立つ」と考えていない

34%が「会議はキャリアの発展にとって重要である」と考えていない

50%が「会議は他のチームとの関係構築に役立つ」という意見に同意していない

56%が「インクルーシブな会議文化が重要である」に同意していない

 「対面の会議に参加することで、チーム内でより良い扱いを受けると思うか」との問いも、81%が同意しないと回答しています。「対面で会議に参加している人の方が昇進されやすいか」という問いも78%が同意しておらず、キャリア形成という面で会議は重要視されていない傾向が分かりました。

終わりのない会議や休みなく連続する会議

 場合によっては通常の勤務時間外に会議が設定されたり、休日や有給休暇中に会議に参加したりすることもあります。これらが従業員の「燃え尽き症候群」を引き起こしているだけでなく、業務時間を不足させる状況を生んでいます。

休憩なしで会議が続く日を経験したことがある(68%)

会議により燃え尽きたと感じたことがある(64%)

休日に会議に出席したことがある(61%)

通常の勤務時間外に会議に出席したことがある(78%)

任意参加の会議でも出席している(65%)

 ビジネスパーソンは、その会議が業務遂行にどれだけ必要だと感じているのでしょうか。調査では44%が「コラボレーションに会議は必要とは言えない」と答えています。加えて41%が「会議を減らすことでコラボレーションの質が上がる」と回答しています。

 チームのコラボレーションを加速させて業務の質を上げていく場であるのはずの会議が、コラボレーションを阻害しているという結果となりました。その背景には不要な会議があまりにも多いことがあるでしょう。

会議でのマルチタスクはあり?

 会議が増加することで作業時間が減ったため、回答者のほぼ全員が「会議でのマルチタスク」を認めていると回答しています。日本は、96%のビジネスパーソンが会議中にマルチタスクを行ったことがあると回答しました。その内容例は以下の通りです。

日本におけるマルチタスク行動のTOP3

1位 :メールの確認や返信(56%)

2位:メッセージやSlackの確認や返信(29%)

3位:会議とは関係のないプロジェクトに取り組む(28%)

 中には、「携帯電話でプライベートの作業をしている」(6%)、「料理や皿洗い、洗濯などの家事をしている」(5%)、「メッセージアプリを使って他のチームメンバーとうわさ話をしている」(14%)、「会議時間を使って就職活動をしている」(4%)といった回答もありました。

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