「イオンでウォーキングする」文化は流行るのか? 実際に体験して「厳しそう」だと感じたワケ(1/6 ページ)
ウォーキングする場所といえば、公園や遊歩道を思い浮かべる人が多いだろう。こうした中、ユニークな場所でウォーキングすることを推奨する動きがある。イオンモールの中をウォーキングする、その名も「イオンモールウォーキング」だ。
ウォーキングする場所といえば、公園や遊歩道を思い浮かべる人が多いだろう。こうした中、ユニークな場所でウォーキングすることを推奨する動きがある。イオンモールの中をウォーキングする、その名も「イオンモールウォーキング」だ。
イオンモールの公式アプリと連動したシステムを使って全国のイオンモールを歩くプログラムで、計測された歩数に応じてWAONポイントが当たるくじを引けるものだ。週ごとに歩数ランキングがアプリに掲載されるなど、ゲーム性もある。
もともとモールの中を歩く取り組みは、米国を中心に「モール・ウォーキング」として行われていて、近年、日本でも酷暑などの影響から注目が集まっている。今回は、イオンモールウォーキングについて、ビジネスの側面から長所や短所、持続可能性について考えていきたい。
イオンモールウォーキングの始まり
イオンモールウォーキングは、イオンの「ハピネスモール」という取り組みの一環として、2017年度にスタートした。ECの台頭により、リアル店舗の価値が揺らいでいる昨今、訪れて楽しいモールを目指す取り組みがハピネスモールだ。その取り組みの柱であるヘルス分野において、イオンモールウォーキングは始まった。
それぞれのモール内では、ウォーキングの推奨コースが決められ、コースの途中にはスタート地点からの歩行距離と消費カロリーの目安が書かれている。アプリではこの推奨コースを見ることができ、それに沿ってイオンの中をぐるぐる歩く。
イオンモールウォーキングを考察するに当たり、せっかくなので筆者もやってみることにした。参加は簡単で、アプリに登録して、「ウォーキング」の項目をタップするだけ。コースの距離は、各モールによって異なるが約1〜2キロで、筆者が訪れた香川県のイオンモール綾川(香川県綾川町)は1.1キロのコースだった。
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