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涼しい店舗を猛暑の「避難所」に イトーヨーカドーやイオン、指定施設を開放:プロダクトInsights
夏の猛暑が迫るなか、大手小売り各社は自社の店舗に「クーリングシェルター」としての機能を持たせはじめている。消費者に涼める場所を提供しつつ、イベントやグッズ展開で「暑さ対策需要」を喚起する姿勢だ。
プロダクトInsights
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夏の猛暑が迫るなか、大手小売り各社は自社の店舗に「クーリングシェルター」としての機能を持たせはじめている。クーリングシェルターとは、冷房設備などが整った施設を暑さをしのげる場として活用すること。消費者に涼める場所を提供しつつ、イベントやグッズ展開で「暑さ対策需要」を喚起する姿勢だ。
イトーヨーカ堂は6月5日時点で、イトーヨーカドー赤羽店、イトーヨーカドー姉崎店の2店舗がクーリングシェルターとして指定されている。同社は「地方自治体と連携し、クーリングシェルターの指定店舗をさらに増やしたい」としている。
イオンモールでは、イオンモール幕張新都心やイオンモール扶桑など38店舗がクーリングシェルターとして指定されている。6月1日〜9月1日まで施設を開放する予定だ。椅子などの休憩場所だけでなく、館内にウォーキングコースを設置している。涼みながら買い回りを促進する狙いもあるのだろう。
また、両社はクーリングシェルターのための施設開放と並行して、暑さ対策グッズや館内イベント、夏期限定フードメニューなどを展開する。クーリングシェルターとして機能は、両社の業績にどのような影響を与えるのか。
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