なぜ「欲望おせち」「背徳おせち」を発売? ファミマが着目した、消費者の不満(1/2 ページ)
ファミリーマートは12月3日、2025年のおせちに関する説明会を開催した。2025年のおせちは「贅沢(ぜいたく)」「欲望」「背徳」をキーワードに31種類をラインアップしている。
ファミリーマートは12月3日、2025年のおせちに関する説明会を開催した。2025年のおせちは「贅沢(ぜいたく)」「欲望」「背徳」をキーワードに31種類をラインアップしている。今年の年末年始は2024年12月28日〜2025年1月5日の最大9連休で、担当者は「帰省など人の動きや集まりが活発になり、おせちへのニーズが高まる」と分析する。
ファミリーマートが昨年おせちを購入した20〜60代の男女520人に調査したところ、値上げや物価高騰は続くものの、70%が「ぜいたくをしたい」と回答。「おせちを食べ切る前に飽きる」と答えた人は54%で、「おせち以外のガッツリしたものを食べたい」人は70%だった。
こうした結果を受けて、ファミリーマートはおせちに対して「ぜいたくなもの」と「おせち以外のガッツリしたもの」が求められていると分析。この2つのニーズにあった商品ラインアップを強化した。
石川県の食材でぜいたく感をアップ
ぜいたくなおせちとしては、老舗の仕出し料理店「八百彦本店」(名古屋市)が手掛けるおせちを今回も用意した。ラインアップは一段重(1万1778円)、二段重(2万440円)、三段重(3万916円)の3種類。高級感をアップするため、三段重には能登牛や能登柿など石川県の食材を使用している。
八百彦本店のおせちは2018年から販売しているが、原材料高騰により、おせちの価格設定には苦労したという。使用する具材が異なるため一律比較はできないものの、2024年のおせちより2000円ほど値上がりした。「おせちの販売価格は3万円がボーダーラインであるため、そこは超えないようにする必要があった。贅沢ニーズに対応するため、おせちらしい豪華な食材や石川県の食材はそろえつつ、その他の食材で調整した」(担当者)
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