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「おでん」の政権交代? 主戦場はコンビニから外食へ ユニークなお店が続々と生まれる背景:長浜淳之介のトレンドアンテナ(4/6 ページ)
かつてコンビニの人気商品だった「おでん」だが、昨今は外食へと主戦場がシフトしているようだ。コンビニ各社の戦略と、コロナ禍前後で生まれたユニークなおでん居酒屋たちの現況を探る。
創作おでんが人気の「おでん屋たけし」
昨今、コンビニおでんは下火となっており、外食に主戦場が移ってきている。今のところ大々的に展開しているチェーンはないが、じわじわと店舗数を伸ばしている新興のチェーンがいくつかある。
平日でも満席の店が多く、勢いがあるのは「おでん屋たけし」だ。築地銀だこを運営するホットランドの子会社、オールウェイズ(東京都中央区)が展開しており、1号店は2019年4月、東京・池袋にオープン。都内以外にもFC化で店舗網を拡大し、全国に27店ある(12月2日時点、以下店舗数に関しては同様)。直近では「東北初出店」として、11月28日に仙台国分町店をオープンした。
商品の特徴は、あごだしと鶏だしの2種類を使用した創作おでんであること。定番の大根やこんにゃく、たまごのような具材だけでなく、季節ごとに旬の食材を使う。「創作性」という点で特筆すべきが「骨付き鶏」だ。ほろほろと崩れるような鶏もも肉の柔らかな食感と、濃厚なだしがよくマッチしている。その他「青竹たこつみれ」は築地銀だこをインスパイアしたような商品で、店で仕込んだつみれを、注文を受けてからあごだしに入れて仕上げている。
おでんだけでなく、刺身やアルコール類の人気も高い。アルコールメニューは、名物である「出汁割り」など日本酒の他、各種がそろっている。これまでになかった新しいおでん店といったイメージがあり、若者にも人気が高い店だ。
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