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「おでん」の政権交代? 主戦場はコンビニから外食へ ユニークなお店が続々と生まれる背景長浜淳之介のトレンドアンテナ(5/6 ページ)

かつてコンビニの人気商品だった「おでん」だが、昨今は外食へと主戦場がシフトしているようだ。コンビニ各社の戦略と、コロナ禍前後で生まれたユニークなおでん居酒屋たちの現況を探る。

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続々と増えている、ユニークな「おでん居酒屋」

 「炉端とおでん 呼炉凪来(コロナギライ)」は、炉端焼きをはじめ和食全般を扱っている居酒屋だが、おでんがお通しになっている。わずか550円で食べ放題として、大根やこんにゃく、玉子など9種類がある。


呼炉凪来のおでん(出所:FOOLISH公式Webサイト)

 1号店は2022年3月に東京・新宿でオープン。経営はFOOLISH(東京都千代田区)という外食企業だ。その後、FCを導入して店舗数を伸ばしており、全国に17店ある。


呼炉凪来の店内(出所:FOOLISH公式Webサイト)

 「板前バル」などを展開するCANVAS(東京都千代田区)の子会社、ちょいおでん(同)が運営し、屋台を思わせるカウンターをメインに、高級魚である鱧(ハモ)のだしを使った風変わりなおでんを提供している「ちょいおでん」も人気だ。


ちょいおでん、はんぺん+明太バター

 コロッケやガーリックトーストなど、他店ではまず見ない珍しい具材のおでんをそろえている。また、それぞれの具材に110円を足せば、独特なジェノベーゼ、明太バター、ブルーチーズをちょい足ししたおでんを食べられるようにしている。2019年に東京・日本橋の小伝馬町でオープンし、2022年8月にリニューアル。その後、都内4店舗にまで拡大している。


ちょいおでん、ちくわ+ジェノベーゼ

 おでんと寿司を組み合わせた店もある。外食大手である一家ホールディングス(千葉県市川市)のグループ会社、一家ダイニングプロジェクト(同)の「おでんトさかな にのや」だ。あごだしを使ったおでん、刺身などの和食とお酒(特に日本酒)を楽しむ店として人気を博す。


寿司トおでん にのや

 この他「あて巻き」など創作性の高い寿司メニューとおでんを2枚看板とする「寿司トおでん にのや」を首都圏に続々と出店し、東京・有楽町店など7店がある。11月には「おでんトさかな にのや」の姉妹店として「寿司ト焼きもん にのや はなれ」をオープンするなど、勢いがある。


寿司トおでん にのや、あごダシのおでんを提供

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