女性にドン引きされる「パーカーおじさん会社員」が増えた、ちょっと意外な背景:スピン経済の歩き方(3/7 ページ)
「職場のパーカーおじさん」はセーフかアウトか――。そんな議論が話題になっているが、なぜパーカーを着ている会社員が増えたのだろうか。その理由は……。
エリート官僚があえて「パーカー」を着るワケ
10月2日の公取委の定例会見には、今年61歳の藤本哲也事務総長もこのパーカーを着て現れている。では、なぜ東大法学部卒→大蔵省(当時)というピカピカのエリート官僚がパーカーを着てフラフラしているのかというと、「仕事」のためだ。
公正取引委員会は、アップルやアマゾンをはじめとした巨大IT企業の規制も担当している。そういったテック業界の担当者と勉強会やセミナーなどイベントで会って意見交換をするとき、普段の背広姿では規制する側と、される側という立場が鮮明になって、「溝」がさらに深まってしまう。
そこで「パーカー」の出番というわけだ。
IT系のスタートアップや大手IT企業にお勤めの方、取引をしている人はなんとなく思い当たるだろうが、テック業界ではパーカーの着用率がかなり高い。だから、規制をする公取委としては、地方自治体がイベントなどでよくつくるTシャツやウインドブレーカーなどではなく、「パーカー」をチョイスしたのだ。
さて、ここで一つの疑問が浮かぶ。なぜテック業界はパーカー率が高いのか。よく言われるのが、米シリコンバレーで「自由な発想」「仕事への集中」を意味する定番ファッションということだ。そこに加えて、この業界を代表する人物の「シンボル」という点も大きい。
カンのいい方はお気付きだろう。フェイスブック(現・メタ)の創業者であるマーク・ザッカーバーグ氏だ。
ザッカーバーグ氏は「仕事以外の決断の数を減らすため」に、同じような服を着るというルーティンが有名だ。そのワードローブの中心にパーカーがある。2016年にSNSで「明日は何を着て行くべきかな?」というコメントとともに、自身のクローゼットを公開、そこには同じグレーのパーカーがずらりと並んでいた。
ちなみに当時、ザッカーバーグ氏のお気に入りのパーカーといわれたのは、イタリアの高級ブランド「ブルネロ・クチネリ(Brunello Cucinelli)」。日本円で軽く10万円以上するものだ。
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