「定年まで働きたい」前回1位→4位に 若手が抱く“理想の職場”とは?(2/2 ページ)
転職が当たり前となりつつある昨今、若手社員は職場に何を求めているのか――。企業や自治体の経営サポートなどを行う日本経営協会(東京都渋谷区)が「若手社会人就労意識ギャップ調査」を実施した。
「昇進したくない」6割 15ポイント増
最初に入社した企業で遅れていると感じたものは「職場のデジタル化」が最も多く、36.4%に上った。「働く場所の柔軟性(テレワークなど)」(19.2%)、「働く時間の柔軟性(フレックスタイムなど)」(17.3%)と続いた。
活用したい制度について、最も多かったのは「産休・育休制度」で32.7%。その後「テレワーク制度」(28.1%)と続いた。「どれも活用したいとは思わない」は前回より15.0ポイント増加し、23.6%となった。
昇進(昇任)について「昇進(昇任)したくない」とした人は58.4%と、前回調査より15.8ポイント増加した。また、女性で「昇進(昇任)したくない」とした人は65.6%に上り、管理職以上を目指したい女性は約1割にとどまった。
昇進したくない理由は「自由な時間を多く持つ」(54.6%)、「周囲を気にせずにマイペースで働く」(35.8%)、「責任を負わない」(29.6%)などの回答が上位となり、ワーク・ライフ・バランスを重視する意識の高まりが見て取れる結果となった。
若手社員の考える理想のワーク・ライフ・バランスとは何か。「仕事重視」(仕事8:私生活2程度またはそれ以上仕事を重視)、「どちらかといえば仕事重視」(仕事6〜7:私生活3〜4)を合わせた「仕事重視」派は18.4%であるのに対して、「私生活重視」(仕事2:私生活8程度またはそれ以上私生活を重視)、「どちらかといえば私生活重視」(仕事3〜4:私生活6〜7)を合わせた「私生活」派は44.4%と、半数近くに迫った。
一方で「どちらも同じくらいのバランス」(仕事5:私生活5)は24.7%となった。
調査は7月3〜6日にインターネットで実施。大学・大学院・専門学校等を卒業し、初めて就職して2年半〜3年半経過した正規雇用者を対象とした。有効回答数は712人。
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