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見かける機会が増えた「バインミー」専門店 サブウェイの教訓を乗り越え、日本人の日常に溶け込めるのか(1/3 ページ)

最近、ちょこちょこ専門店を見かけるようになってきた「バインミー」。中でも20店舗弱を展開し、「いずれはマクドナルドのように」と気合の入ったチェーンが「バインミーシンチャオ」だ。運営企業の社長に今後の展望を聞く。

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 近年、街中で「バインミー」専門店を見かけるようになった。バインミーとは、いわゆるフランスパンに肉やハムなどを挟んだベトナム料理。見た目は飲食チェーン「サブウェイ」が販売しているサンドイッチに近い。

 現地では一般的なファストフードのバインミーだが、日本での認知度が高まったのはここ3〜4年くらいと思われる。国内では既に複数の事業者がチェーン展開しており、全国的なブランドが多いハンバーガーチェーンのような規模にまで成長するのか気になるところだ。そこで今回は、国内18店舗(12月9日時点、以下店舗数は同日時点)を運営する「バインミーシンチャオ」のブイ・タン・ユイ社長に話を聞いた。


バインミー、今後の可能性は?(出所:ゲッティイメージズ)

インパクトある見た目、アジア料理人気が「ブーム」の背景に?

 バインミーは本来、ベトナム語でパンを意味する。ベトナムではフランスの植民地時代にフランスパンが持ち込まれた。現在のようなサンドイッチ型のバインミーが広がったのは、第二次世界大戦後とされる。肉、野菜のほか、パクチーなどハーブ類を挟むのが一般的であり、魚を挟むことはない。


バインミーシンチャオの「スタンダードミチャバインミー」。野菜がたっぷりである(出所:同店公式Webサイト)

 「現地では基本的に朝食で食べますが、間食で食べる人もいます。主に屋台で販売しており、1個当たり150円が相場で、高いものでも300円ほどです。基本は外で買うもので、家庭では作りません」(ブイ・タン・ユイ社長)

 日本では在日ベトナム人の増加とともにバインミー専門店が増え、近年メディアで目にすることも増えた。特に認知度が高まったのはコロナ禍以降である。彩り豊かな見た目や、アジア料理人気が影響してSNSで話題が広がっていった。健康志向が高まる中で、野菜を摂取できることも人気の一因だろう。

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