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見かける機会が増えた「バインミー」専門店 サブウェイの教訓を乗り越え、日本人の日常に溶け込めるのか(2/3 ページ)

最近、ちょこちょこ専門店を見かけるようになってきた「バインミー」。中でも20店舗弱を展開し、「いずれはマクドナルドのように」と気合の入ったチェーンが「バインミーシンチャオ」だ。運営企業の社長に今後の展望を聞く。

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「いずれはマクドナルドのように」

 バインミーシンチャオは都内を中心にフランチャイズ展開しており、現在は18店舗で他業者より店舗数が多い。社長は将来的に「マクドナルドのようなチェーン店にしたい」としており、並々ならぬ気合が入っている。

 もともと同チェーンは、2016年にユイ社長が弟と共同で創業。高田馬場に1号店を構えた後、2019年に浅草で2号店をオープンした。今回訪問した浅草店はビルの2階に位置し、主要道路に面していないものの店内から隅田川を望めるのが売りだ。店内はアジア料理店のような雰囲気で、日本人客と外国人客でにぎわっていた。客は女性の方が多い。店員はベトナム人である。

 販売するバインミーは全11種類。価格はおおむね700〜800円台で、「焼き豚肉バインミー」や「スペシャルバインミー」などが人気だ。ベトナムの麺料理「ミークアン」やビーフン、サラダなども提供する。ドリンクはベトナム風のコーヒーやフルーツを使ったティー、グアバジュースなど東南アジアを思わせるものが多い。バインミーとドリンクのセットは30〜50円引きとなる。


人気ナンバーワンだという「焼き豚肉バインミー」(同前)

 「現地の味を日本人にも楽しんでもらいたいという思いで創業しました。そのためバインミーの味は日本人向けにアレンジせず、現地のものを再現しています。そもそもバインミーはもともと日本人受けする料理だと思っています。チェーン展開では、全店でメニュー構成を統一しています」(ユイ社長)


ビルの2階に位置する浅草店。女性客が多めで、客層は国際色豊か(撮影:筆者)

メニューは全店で統一している(同前)

 近年はパクチーブームもあり、国内消費者の食に対する嗜好(しこう)の幅が従来以上に広がっている。前述の通り、いつかはマクドナルドのような大チェーンにしたいとユイ社長は意気込んでおり、メニュー表もファストフード店のように、見てすぐに全体像が分かるような構成になっている。

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