就職活動の面接について「自信がある」と答えた2026年卒の学生は約2割――就活情報サイトを運営する学情(東京都中央区)が、そんな調査結果を発表した。新社会人は面接に対して、どのような不安を抱いているのか。
「自信がない」学生、その理由は
就職活動の面接について「自信がある」とした学生は6.5%だった。「どちらかといえば自信がある」(14.1%)を合わせても、面接に自信を持っている学生は約2割にとどまっている。「自信がない」(「どちらかといえば自信がない」含む)と回答した学生は、58.1%に上った。
自信があるとした学生からは、「すでに何社かの面接を経験している」「課外活動で、人と話すことや自分を表現することをたくさん経験してきた」「かなり対策を重ねてきたため」といった声が寄せられた。
自信がないという学生からは、「想定していなかった質問をされた場合に、対応できるか不安」「インターンシップの面接を受けた際に、緊張してうまく話せなかった経験がある」「自信をもって話せるようになるには、もっと自己分析が必要だと思う」などの声が上がった。
自信を持って話せることは?
面接で自信を持って話せることは、「学生時代に力を入れたこと」が51.1%で最多に。「アルバイトの経験」(39.6%)、「サークルの経験」(25.3%)が続いた。
「英語の語学スキルをアピールできると思う」「サークル活動を主体的に取り組んだので、具体的なエピソードを交えて話すことができると思う」「長く続けてきたスポーツについて話し、継続力をアピールしたい」などの声が寄せられた。
逆質問(学生から企業への質問)で聞きたいことは「働く環境に関すること」が44.7%で最多に。「どのような社員が活躍しているか」(37.2%)、「新入社員・若手社員に期待すること」(34.6%)が続いた。
「実際に働いている社員の方から、ホームページでは分からない社風や社内環境について聞きたい」「会社が求める人物像を知り、自分が目指すべき姿や目標を明確にしたい」「会社の方向性と、自身の目指すものが合致するかを知りたい」といった声が上がった。
学情は「面接での逆質問を通じて『社風・環境』や『自身が活躍できそうか』『キャリアプランと合致するか』を確かめたいという意向がうかがえる」とコメントしている。
調査は11月12日〜12月2日、就職サイト「あさがくナビ2025」「Re就活」と、Webメディア「20代の働き方研究所」への来訪者を対象に実施。740件の回答を得た。
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