シャープの「ヘルシオ トースター」が登場 強豪だらけの市場で、“3倍需要”の背景:外はサクッ、中はふわっ(4/5 ページ)
シャープはウォーターオーブントースター「ヘルシオ トースター」を発売した。強敵の多い高級トースター市場における販売戦略をシャープに取材した。
高級トースター市場は強敵ぞろい
ヘルシオは発売から20周年を迎え、一定のブランド認知率や信頼度を獲得しているといえる。「おいしさ」「健康」「簡単・便利」の3つを特徴として訴求しており、ウォーターオーブン「ヘルシオ」の累計販売台数は280万台(2023年11月末時点)を超える。
一方で、高級トースターの領域に絞ると、ヘルシオの印象は薄くなる。高級トースターの代名詞ともいえるのは、バルミューダが2015年に販売した「BALMUDA The Toaster(バルミューダ ザ・トースター)」(公式サイトで3万3000円)で、累計販売台数は国内外で180万台(2022年末時点)を超える。
何度かリニューアルを重ねて2023年10月に販売した最新製品は、スチームテクノロジーと、より細やかになった温度制御でパン本来の味と香り、焼きあげ時における食感のコントラストを最大限に引き上げるよう設計されている。2024年2月に販売した「ReBaker」もパンの調理にこだわり、焼き立てを再現するリベイクモードなどを搭載する。
ツインバードの「匠ブランジェトースター」も、常温・冷凍のさまざまなパンを全自動でリベイクする機能に特化。温度センシングと独自の火力調整プログラムで温度バランスを実現し、パンのおいしさを引き上げる。
パン職人の世界大会「iba cup」で総合優勝経験を持つパン職人の浅井一浩氏が監修を務め、約3年の開発期間を経て誕生した自信作だという。発売から3カ月弱で年間の目標売り上げ台数を達成し、これまでに2万台以上を販売、想定以上のヒットになっているようだ。
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