コラム
「引っ越し感覚」で転職ができるようになりました 若い人への影響は?:人材ビジネス(2/2 ページ)
ダイレクトリクルーティングの登場によって、転職市場は大きく成長しました。どういうことかというと……。
転職をポジティブに捉えている20代は増加傾向にあります。入社3年の第2新卒をはじめ、キャリアの初期段階で他の会社で働く選択肢を持つことが手軽になりました。20代のミドルパフォーマーからハイパフォーマーは、自己のキャリアパスを広げる機会になるとわかれば、躊躇(ちゅうちょ)なくスカウトメールを開封します。
こうして彼らのキャリアに対する悩みを見落とした会社や見過ごした会社は、貴重な若き人材を他社に流出させていくのです。「石の上にも3年」どころか、1秒でも過ぎれば隣の石に行ってしまう時代です。
ダイレクトリクルーティングは、利用企業にとっても、キャリアに積極的な若者にとっても、非常に強力な武器となりえます。異なる文化やライフスタイルを体験するように、引っ越し感覚で転職ができるようになったのです。
著者プロフィール:水野臣介(みずの・しんすけ)
株式会社オーピーエヌ 代表取締役社長
人材派遣会社での勤務を経て業界専門誌「月刊人材ビジネス」発刊の前身となる出版社の株式会社オピニオンに入社。20年以上にわたり人材ビジネス業界の変遷をウォッチし続ける。2018年に「月刊人材ビジネス」を継承し株式会社オーピーエヌを設立、代表取締役社長に就任。現在は人材ビジネス業界向けに幅広い活動を展開している。
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