GMO、生成AIで推計「151万時間」を削減 2024年の1年間で
GMOインターネットグループは2024年12月9〜13日、同社の国内パートナー(正社員、契約社員、アルバイト、派遣社員、業務委託)6370人(有効回答5136人)を対象に、生成AI活用について調査を実施した。
IT大手のGMOインターネットグループは、社員の生成AI活用率は88.6%に上り、2024年の合計業務削減時間は推定151万時間に達したと発表した。活用状況はどのように推移してきたのか。また、どのサービスを活用しているのか?
社員1人当たり「月30時間」削減 どんな人が使いこなしている?
GMOインターネットグループによると、前回調査を実施した2024年9月時点と比べ、生成AIの業務活用率が1.8ポイント上昇した。また、生成AIを活用している社員1人当たりの業務削減時間は、1カ月当たり30.1時間となり、前回調査から2.9時間増加した。合計で1カ月当たり約16万1000時間の業務時間の削減を実現し、2024年は年間推定151万時間の削減を達成したと推計される。
利用している生成AIの種類は、57.2%が「生成AI検索」だった。特に「ChatGPT Search」の利用率は最も多く、34.7%。以降はグループ企業が提供している「天秤AI byGMO」(21.4%)、「Perplexity」(12.0%)と続いた。
生成AI検索を利用するメリットは「質問をしながら絞り込めるので、必要な情報を速やかに精確に得られる」「複数のAIからの回答を比較できる」「アイデア出しやブレインストーミングが非常にスムーズに」「大まかな方向性を得られ、大幅に時間を節約できた」といったコメントが寄せられた。一方で「信憑(しんぴょう)性については注意を払いながら活用している」という意見も見られた。
どのような人が、生成AIを使いこなせていると思うか。「AIの最新情報を日々キャッチアップしている人」「進化するAIツールを試している人」といった回答が集まった一方で、「目的に応じてAIを活用し生産性を向上させる人」「AIと共創して新たな価値を生み出す人」といった、価値創造を重視する回答も多く見られた。
調査は2024年12月9〜13日、同社の国内パートナー(正社員、契約社員、アルバイト、派遣社員、業務委託)6370人(有効回答5136人)を対象に実施した。
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