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ローソン、238円の高品質カップラーメンを発売 価格を下げるための“思い切った”作戦とは(1/2 ページ)

ローソンは1月28日、プライベートブランド(PB)の新作カップ麺を発売する。高品質かつお手頃価格というのがコンセプトだが、どういった工夫をしたのか。

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 ローソンは1月28日、全国のローソン店舗でプライベートブランド(PB)の「スープ激うま!札幌味噌ラーメン」と「スープ激うま!京都背脂醤油ラーメン」(ともに238円)を発売する。コンセプトは「高品質なカップラーメンをお手頃価格で提供する」とのことだが、どんな工夫をしているのか。同社の商品開発担当者に聞いた。


どんなカップラーメンなのか

 「スープ激うま!」シリーズにおける最大の特徴は、具材を無くしていることだ。「具材を省いて浮いたコストを、スープに“全振り”している」(担当者)という。

 新作の「札幌味噌ラーメン」は、みそ、とんこつ、香味調味料を合わせた濃厚なみそのコクや、炒め野菜のうまみを楽しめるようにしたスープが特徴。もう一つの「京都背脂醤油ラーメン」は、鶏や背脂のうまみと、しょうゆのコクが楽しめるスープに仕立てた。

 価格設定は、ローソンで売れ筋のカップ麺の平均価格である250円を下回る238円とした。


京都背脂醤油ラーメン、中華丼型の容器に入っている

カップ麺の中身

 なぜ238円まで価格を抑えたのか。背景にあるのは、消費者の生活防衛意識の高まりだ。昨今の物価高で、より低価格な商品が売れる傾向が強まっている。例えば、ローソンで取り扱うこだわりのカップ麺は300円程度だが、近年、売り上げが苦戦している。ライバルとなるスーパーやドラッグストアでは、同じようなコンセプトの高品質カップ麺が250円程度で販売されている。この「50円の壁」が、苦戦の背景にあると担当者は分析。通常のやり方では、「高品質でもお手頃価格」を実現しにくいと考え、「スープ激うま!」シリーズではあえて具材を省くという決断をした。


スープを目立たせるパッケージとした

 具材を省いても、満足度には大きく影響しないと判断した理由は他にもある。カップ麺メーカーとの意見交換や、ローソン独自の調査によると、消費者がカップ麺選びで最も重視しているのはスープで、2位が麺、3位が具材という結果に。スープと麺に絞った商品は支持される可能性があった。


お湯を注いだ状態

 ローソンが開発した具のないカップ麺は他にもある。それは、2023年4月に発売したPBの「麺大盛りシリーズ」(198円)だ。お手頃価格で大容量というのが特徴で、バケツ型の容器に入っている。シリーズの累計販売数は1700万個を突破したヒットシリーズだ。麺大盛りシリーズが生まれた背景にも、消費者の節約意識の高まりがある。

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