インタビュー
「北海道のボールパーク」人気の理由は? 418万人を引き寄せた“試合以外の300日”(4/5 ページ)
なぜ野球の試合がない日でも、多くの人が集まるのか。北海道日本ハムファイターズの本拠地「北海道ボールパークFビレッジ」のことである。その秘密を取材したところ……。
街づくりの核として進化するボールパーク
周辺環境にも影響は広がっている。2024年2月に三菱UFJリサーチ&コンサルティングが試算したデータによると、施設がある北広島市への経済直接効果は年間500億円超、北海道全体では波及効果を含め1000億円を超える規模に達するという。
こうした経済効果を追い風に、新たな動きも出てきた。2027年3月にはシンガポールに拠点を置くホテルグループ「バンヤン・グループ」が、客室数177(予定)のホテルを北海道ボールパークFビレッジ内に開業。さらに、北海道医療大学がキャンパスと病院を2028年4月に新設する計画を発表した。
3000人以上の学生を抱える同大学の進出は、施設のさらなる発展を後押しすると見込まれており、医療大学と病院が進出することで生活基盤の整備が進み、人口増も期待されている。
エリア全体では約32ヘクタールという広大な敷地があることから、今後もさらなる開発の余地が残されている。
2028年には、新駅が開業する予定だ。現在、最寄り駅からは徒歩20分ほどだが、新駅開業後は利便性が大きく向上する。新駅との間にある約4ヘクタールの敷地(大林組保有)でも開発が予定されており、周辺の価値はさらに向上するのではないかといった声もある。
新駅開業のタイミングで「年間約700万人」の来場者数を目指すという目標も現実味を帯びてきている。
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