RPA導入後の課題 「社内で横展開できない」を上回る1位は?
DX化や働き方改革が推進されていく中で、業務自動化や業務効率化として注目されているRPA。導入にあたってどのような課題が浮き彫りとなっているのか。スターティアホールディングスの連結子会社であるスターティアレイズが調査を実施した。
DXや働き方改革が推進されていく中で、業務の自動化や効率化のための手段として注目されているRPA(Robotic Process Automation、ロボットによる業務自動化)。導入にあたってどのような課題が浮き彫りとなっているのか。RPAなどを提供するスターティアレイズ(東京都新宿区)が調査を実施した。
RPA導入の課題は?
国内企業全体のRPA導入率は13.04%だった。企業規模別に見ると、大企業は27.69%となり、中小企業よりも19.18ポイント上回る結果に。また、2023年度の調査よりも大企業では2.91ポイント、中小企業では1.07ポイント導入率が増加し、RPA導入は進展していると分かった。
RPAツールを導入する前の課題は「入力・転記・登録など、手作業による業務が多い」が227票で最も多かった。以降は「手作業によるミスが多い」(212票)、「人手不足」(184票)が続いた。
RPA導入の際に重視したポイントの1位は「操作性が簡単」(197票)となった。2位は「有料だが低価格・予算内だった」(175票)、3位は「複数人・拠点間で利用できる」(124票)だった。
RPAツール導入後の課題は「ロボを作成できる人が限られている」が200票で最多となった。また「社内で横展開できない」(126票)、「費用対効果が測れない」(123票)が上位にランクイン。RPA運用における属人化に加え、運用体制や成果の可視化が導入企業における主要な課題であると考えられる。
RPAに置き換えた業務として、最も多かったのは「データ分析」となり187票。以降は「データ入力・転記」(160票)、「プロジェクト管理」(147票)と続いた。また「顧客サポート」(109票)や「マーケティング」(107票)といった業務も上位となり、事務作業だけでなく顧客対応や企画業務にも活用されていることが分かった。
調査は2024年11月22日〜12月14日にインターネットで実施。国内企業に勤める1万3201人、RPAを利用していると答えた一般企業勤務者507人から回答を得た。
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