サントリーの「割って飲む」ドリンクが好調 「売れるのか?」と悩む上司を「タコパ」で説得(1/4 ページ)
サントリー食品インターナショナルが手掛ける「おうちドリンクバー」シリーズが好調だ。おうちドリンクバーは炭酸水などで割って飲む濃縮タイプの飲料で、2024年4月に発売したところ、年内目標(4〜12月)の2倍強を売り上げた。開発の経緯をブランドマーケティング本部の宮内優洋氏に聞いた。
サントリー食品インターナショナルが手掛ける「おうちドリンクバー」シリーズが好調だ。おうちドリンクバーは炭酸水などで割って飲む濃縮タイプの飲料で、2024年4月に発売したところ、年内目標(4〜12月)の2倍強を売り上げた。多くの炭酸飲料を販売する中で、なぜ「割って飲む」というひと手間がかかるものを商品化したのか。ブランドマーケティング本部の宮内優洋氏に、開発の経緯を聞いた。
おうちドリンクバーは、ファミリーレストランのドリンクバーのような作りたてのおいしさや楽しさを、家でも体験してほしいとの思いから誕生した。フレーバーは「POPメロンソーダ」「C.C.レモン」「デカビタC」の3種類を用意。炭酸水のほか、コーラや果汁飲料、牛乳など好きな飲み物で割ることで、自分好みの味を楽しめるとしている。
コロナ禍で広がった濃縮タイプ飲料
おうちドリンクーのような濃縮タイプの飲料が広まったきっかけは、コロナ禍だ。家でお酒を飲む際の割材や、在宅勤務中に気分転換するための飲み物として炭酸水の販売量が増加した。炭酸水が家庭で普及するにつれて、炭酸水で割るための濃縮タイプの飲料にも注目が集まり、無印良品のシロップやカルディのメロンソーダの素など人気商品も誕生した。
宮内氏によると、サントリーの社内でも濃縮タイプの飲料を商品化したいというアイデアはコロナ以前からあったという。しかしいずれもアイデアベースにとどまり、なかなか商品化に結び付かなかった。コロナ禍によって濃縮タイプの需要が高まる中で、2023年初めに改めて商品化への検討を開始した。
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