2015年7月27日以前の記事
検索
ニュース

「サントリー生ビール」の好調 若者の心つかんだ、CM登場の“グッズ”(1/2 ページ)

サントリーが展開する「サントリー生ビール」ブランドが好調だ。快進撃の裏には業務用の瓶・樽製品の拡大のほか、CMにも登場する“公式グッズ”の存在もあるという。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

 サントリーが展開する「サントリー生ビール」ブランドが好調だ。同社が発表した11月の販売数量は、対前年比193%。1〜11月の累計は同156%で、年間を通して伸長を続けている。

 快進撃をけん引しているのが、3月から販売を開始した業務用の瓶・樽製品だ。担当者によれば、消費者との接点が増えたことを背景に、家庭向け缶製品の売り上げも拡大しつつあるという。どのようにリピーターの獲得につなげているのか。

photo
「サントリー生ビール」(公式Webサイトより引用)

発売から1年半、定番化進む

 サントリー生ビールの発売は2023年4月のこと。主力としていた「プレミアム・モルツ」よりも手に取りやすい価格の商品として、「アサヒスーパードライ」「一番搾り」などがひしめく、スタンダードな価格帯に進出した。

photo
発売当時の「サントリー生ビール」(提供:サントリー)

 発売後は順調に売り上げを伸ばし、販売数量は発売から3カ月で200万ケース(1ケースを633ミリリットル×20本として換算)を突破。当初300万ケースとしていた年間販売計画も、早々に上方修正し400万ケースとした。

 2024年3月からは、飲食店向けに瓶・樽製品の取り扱いを開始。取り扱い店舗数は順調に伸びており、11月末の時点で上方修正後の年間計画2万店を突破している。「日常的な食事に合わせやすい、中身や味わいを評価いただいています」と担当者は話す。

photo
瓶・樽製品の取扱店舗数が拡大(同上)

 好調の背景には何があるのか。担当者は「飲食店」「コミュニケーション施策(テレビCMなど)」「店頭販売」を合わせた「三位一体戦略」が奏功したと見る。「飲食店での取り扱いが増えたことで、お店で初めて飲んだ方に『缶でも購入したい』と評価していただいていており、これが缶の売り上げ増にもつながっていると考えています」(担当者)。

photo
飲食店での接点作りを重視している

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       | 次のページへ
ページトップに戻る