時給5000円、日本で外貨を稼ぐ 円安を逆手に取る“越境リモートワーク”のリアル(6/6 ページ)
日本にいながらドルなどの外貨を稼ぐ働き方が広がっている。外貨獲得に必要なのは「英語力」ではなく、多くの日本人が持っているあるスキルだった。それは……。
働き方・稼ぎ方を自由にデザインできる越境リモートワーク
今回紹介した越境リモートワークの仕事は、あくまでも一例にすぎない。LinkedInには私のような記者や編集者としての経験を生かして働く仕事に加え、エンジニアやマーケターなど、さまざまな職種の仕事がある。もちろん、そのなかには高い英語力や専門性、豊富な経験が求められるものもたくさんあるだろう。
しかし、探し方次第では、多くの人がこれまでの経験を生かし、日本にいながら“外国で”働けるチャンスが眠っていると感じる。世界的に「オフィス回帰」がトレンドとなり、リモートワークで収入を得られる術が減ったように思えてしまうが、日本にいながら世界を相手に働くというスタイルは徐々に浸透してきている。
これまでのスキルや経験をフル活用し、世界を舞台に仕事を見つけることで、働き方や稼ぎ方の選択肢は大きく広がる。また、日本にいながら世界中の企業とつながり、収入の手段を多様化することは、円安や物価高といった不安要素のある状況を切り抜ける一つの強力なサバイバル術ともいえる。越境リモートワークは、今後ますます多くの人にとって魅力的な働き方の選択肢となるだろう。
著者プロフィール・薬袋友花里(みない・ゆかり)
フリーランスの記者・編集者として、多様な生き方・働き方を紹介する記事の執筆、企業の導入事例や採用広報記事の作成、記事作成のコンサルティングなどを行う。海外企業の業務も受託し、リモートワークで外貨を獲得する仕事もしている。
国内外を転々としながらリモートワークするデジタルノマド生活を送る。約70の国と地域に渡航し、世界各地の辛い料理を食べることと魚市場めぐりが趣味。
1987年生まれ、山梨県出身。東京外国語大学卒業、東京大学大学院修了。読売新聞編集記者、在重慶日本国総領事館専門調査員、日本航空業務企画職(総合職)、oVice広報を経て現在に至る。
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