丸亀製麺が「もちもち」を科学する 食感研究をどう生かす?
丸亀製麺は1月、「もちもち」という食感の可能性を発見、探究するためのプロジェクト「もちもち きもち 研究所」(以下、研究所)を立ち上げた。同社がこうした食感に関するプロジェクトを立ち上げるのは今回が初となる。プロジェクト立ち上げの経緯や目的を、運営元のトリドールホールディングスに聞いた。
丸亀製麺は1月、「もちもち」という食感の可能性を発見、探究するためのプロジェクト「もちもち きもち 研究所」(以下、研究所)を立ち上げた。同社がこうした食感に関するプロジェクトを立ち上げるのは今回が初となる。なぜこのようなプロジェクトを立ち上げたのか? 立ち上げの経緯や目的を、運営元のトリドールホールディングス佐久間幸美氏(KANDOコミュニケーション本部)に聞いた。
研究所を立ち上げた目的について、佐久間氏は「もちもちとした食感の食べ物を食べると幸せな気持ちになったり、ほっとしたりする。それが正しいことを科学的に解き明かすため」と説明する。丸亀製麺には、うどんや「うどーなつ」といった“もちもち食感”を打ち出す商品をそろえている。これらの商品の喫食が幸福感につながることを科学的に証明し、来店訴求につなげたい考えだ。
研究所では、1回目の実験として、もちもちとした食感が人の感性に与える影響を検証した。緊張しがちな「初対面同士の会話」と集中が必要な「勉強中」の2つのシーンにおいて、丸亀うどーなつのもちもち食感がどのように影響するかを、脳波測定を用いて検証。比較対象としてせんべいでも同様の検証を行った。
実験の結果、もちもち食感がリラックス感の醸成やストレス軽減、集中力の向上に影響する可能性があることが分かったという。佐久間氏は「丸亀うどーなつのおいしさだけでなく、食感による科学的な効果を生かしたコミュニケーションがさらにできるようになった」とコメントした。
研究所では今後も、もちもち食感を切り口にさまざまな実験を行う予定だ。佐久間氏は「実験結果を生かして、丸亀製麺ならではの新商品の企画開発やコミュニケーション開発を行っていく」とコメントした。
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