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セブン、「猫の日」商戦に本格参入 本物そっくりな肉球や尻尾を再現 拡大するネコノミクスを狙う(1/2 ページ)

セブン‐イレブンが「猫の日(2月22日)」に合わせたキャンペーンを実施する。取り扱う商品数を昨年から大幅に増やした背景とは?

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 セブン‐イレブン・ジャパンは、2月14日から「猫の日」(2月22日)に合わせた『にゃんこ発見!』キャンペーンを全国の店舗で実施している。2024年に同社は猫の日に合わせた商品を5種類展開していたが、今年は23種類に拡大。その背景について、商品開発担当者が発表会で語った。


どんな商品を展開するのか(提供:セブン‐イレブン・ジャパン、以下同)

 セブンが独自に開発した商品で特に強くアピールするのが、猫の肉球や尻尾をモチーフにしたものだ。

 「肉球ティにゃミス」(299円)は、ぷにぷにとした肉球をイメージしたティラミスホイップクリームを天面に絞ったティラミスだ。また、「肉球のおだんご きにゃこムース&黒糖ゼリー」(324円)は、大福と団子で肉球を表現したスイーツとなっている。


「肉球ティにゃミス」(299円)は肉球をイメージしたティラミス

大福と団子で肉球を表現した「肉球のおだんご きにゃこムース&黒糖ゼリー」(324円)

 パンのカテゴリーでは「肉球みたいなミルククリームパン」(194円)や、「ねこのしっぽみたいなパン キャラメルホイップ」(181円)を用意した。


「肉球みたいなミルククリームパン」(194円)

 なぜ、ここまでかわいさを前面に押し出した商品を開発したのか。背景には、猫に関連するマーケットが急拡大していることがある。

 ペットフード協会の調査によると、2013年における犬の飼育頭数は871万頭だが、2023年には684万頭にまで減少している。同じ期間で比較すると、猫の飼育頭数は840万頭から906万頭に増加。ペットとして猫の人気が高まっている。

 また、関西大学の宮本勝浩名誉教授は、2025年における猫の経済効果(ネコノミクス)を約2兆9086億円と試算。その規模は年々拡大している。

 消費者は、猫の日を意識してどのような行動をしているのか。LINEヤフーが2023年に実施した調査によると、2月22日が猫の日だと知っている人は71%。猫の日に行ったこととしては、「SNSで猫の動画や写真、イラストを見た」「猫グッズを買った」「猫のテレビやアニメ特集を見た」といった声が聞かれた。


「ねこのしっぽみたいなパン キャラメルホイップ」(181円)

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