インタビュー
“推し”を訪ねて三千里 会社を辞めたその先は? タイで見つけた新しい働き方(2/6 ページ)
“推し”中心の生活にするため、会社員という安定を手放しフリーランスになり、2023年7月からバンコクで新たな生活をスタートさせた古田さん。初めての独立や仕事探しへの不安を払拭できたのも、まぎれもなく“推し”のおかげだった。
“推し活”がもたらした驚きの変化。タイ語を半年でマスター
2004年に大学を卒業した古田さん。しかし、当時は就職氷河期の真っ只中。派遣社員やアパレルのアルバイトを転々とし、2008年に食品系の専門商社の名古屋支社に正社員登用前提の派遣社員として入社した。担当は営業事務で、外回りの営業担当に代わって注文を受けたり、出荷指示を出したりするのが主な業務だった。その後正社員となり、14年間勤め続けた。
そんなある日、YouTubeで偶然目にしたのがタイのBL(ボーイズラブ)ドラマ『2gether』だった。Instagramでフォローしていた尊敬する絵師もハマっており、試しに見てみると、その世界観に引き込まれた。一晩で一気に見終わり、主演俳優2人の“推し活”を始めた。
それまでタイに行ったことはおろか、興味を持ったことすらなかった古田さん。しかし、“推し”をきっかけにタイ語の勉強を始め、わずか半年後には翻訳ができるほどに。タイや“推し”への熱は急激に高まり、“推し”を通じて触れたタイは、単なる趣味を超え、生きる意味へと変わっていった。
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