すかいらーく、「電子レシート」本格導入 背景に「テーブル決済でもレシート欲しい」の声
すかいらーくHDは、2月から「すかいらーくアプリ」上で、「電子レシート」の本格運用を開始した。ペーパーレス推進のほか、テーブル決済の利用率向上も図る。
すかいらーくホールディングスは2月20日、同社の公式アプリ「すかいらーくアプリ」上で、「電子レシート」の本格運用を開始した。「ガスト」「バーミヤン」「しゃぶ葉」など、グループ38ブランドの約2750店舗で利用可能となる。
電子レシートは、通常は紙で発行されるレシートを電子化し、スマートフォンのアプリ画面から買い物履歴を確認できるようにする仕組み。
セルフレジまたは客席の注文用タブレット端末による「テーブル決済」で同アプリを提示すると、PDF形式の電子レシートが自動的に発行される。電子レシートは発行後、アプリ内の「注文履歴」から確認でき、PDF形式で6カ月間保存される。
同社ではグループ全体で年間約8万キロのレシートを発行しており、電子レシートの本格導入によって、ペーパーレスを推進したい考えだ。ガストやジョナサンなど計5店舗での実証実験(2月12〜16日)では、セルフレジ利用者の約半数が「レシート不要」を選択したという。
同社は2023年8月から、レジの混雑緩和の目的でテーブル決済を本格導入している。しかし、テーブル決済ではレシートが発行されないので、「レシートをもらう目的で、セルフレジを利用する」といったお客もいたという。電子レシートの導入には、テーブル決済の利便性を向上させ、利用率を高める狙いもあるようだ。
小売チェーンを見ると、イオンは2024年6月から、公式アプリ「iAEON」内に電子レシートを導入。グループ19社の全国4000店舗で利用可能となっている。電子レシート導入の動きは、他の小売・飲食チェーンにも広がるか。
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