1日に約2000人が殺到! 「資さんうどん」関東1号店が大盛況 すかいらーく社長「正直驚いている」
12月にオープンした、「資さんうどん」の関東1号店が好調だ。買収したすかいらーくHDは、2025年に21店舗を新規出店する。うち12店舗は、同社他ブランドからの「業態転換」だ。その背景は?
すかいらーくホールディングス(HD)は、2024年10月に買収したうどんチェーン「資さんうどん」について、2025年に21店を新規出店すると発表した。このうち12店は、同社既存ブランドからの転換となる。
同社は2月13日に、2024年12月期(24年1〜12月)決算を発表した。売上高は4011億3000万円(前年比13.0%増)で、物価高による値上げもあり過去最高に。
営業利益は241億8400万円(同106.9%増)、当期利益は139億6500万円(同192.1%増)で、増収増益となっている。
前年比463億円の増収となったが、このうち「資さんうどん」買収の影響はどうだったのか。2024年の資さんうどんの売上高は約160億円で、営業利益は約6億円に。買収後の10〜12月は43億円を売り上げ、すかいらーくHDの増収に貢献した。
関東1号店として12月にオープンした千葉県の八千代店は好調で、1月末時点で平均日商は200万円以上、1日当たりの客数は2000人以上を記録している。金谷実社長は決算発表会で「想定以上の売り上げで、正直驚いている。2025年は足固めの年だが、2026年以降は年間40〜50店舗の展開ができるのではないか」とコメントした。
2025年には、新たに資さんうどんを21店舗出店する。うち12店はすかいらーくグループの、既存ブランドからの転換だ。
すかいらーくHDは既存店の業態転換を進めており、2024年に業態転換した55店では146.6%の売り上げ伸長を記録した。他店舗とのカニバリも6.6%解消するなど、着実に成長につなげているようだ。今後も年平均40店のペースで、業態転換を進めたいとしている。
すかいらーくHDは2025年、グループ全体で439億円の売り上げ増を目指している。資さんうどんは、174億円の貢献を見込む。既存店の業態転換と資さんうどんの拡大施策は、今後も同社のさらなる売り上げ増につながるか。
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