売上100億円へ 人気コスメショップ「@cosme TOKYO」リニューアル、シートマスクや香水コーナーを新設
美容系総合ポータルサイト「@cosme」を運営するアイスタイル(東京都港区)の連結子会社であるアイスタイルリテール(同)は3月5日、コスメショップ「@cosme TOKYO」(東京都渋谷区)をリニューアルオープンした。新しく香水ゾーンやミニコスメコーナーを設置。ラグジュアリーブランドのラインアップを追加し、店舗全体で750ブランドを展開する。
美容系総合ポータルサイト「@cosme」を運営するアイスタイル(東京都港区)の連結子会社であるアイスタイルリテール(同)は3月5日、コスメショップ「@cosme TOKYO」(東京都渋谷区)をリニューアルオープンした。新しく香水ゾーンやミニコスメコーナーを設置。ラグジュアリーブランドのラインアップを追加し、店舗全体で750ブランドを展開する。
@cosme TOKYOは、アイスタイルの旗艦店、かつ初の路面店として2020年1月にオープンした。500円以下の低価格コスメから10万円以上の高級コスメまで価格帯を問わず、自由に試して比較できる「体験型のコスメ専門店」として展開している。
リニューアルのコンセプトは「もっとビューティーとの出会いを」。1階の奥には「PRADA BEAUTY(プラダビューティー)」「SUQQU(スック)」「RMK(アールエムケー)」といった、百貨店で扱われているラグジュアリーブランドのコーナーを新設した。店舗責任者は「今回追加したラグジュアリーブランドは、以前から『取り扱ってほしい』と言う声が多く寄せられていた。あえてフロアの奥にコーナーを設置することで人を誘導し、ついで買いを促す狙いだ」と説明する。
2階には、横8メートルほどの壁一面に、100以上のシートマスクをそろえた「シートマスクウォール」を設置した。近年シートマスクの人気は高まっている。@cosme TOKYOにおける2024年のシートマスクの売り上げは、前年比161%と大きく伸長した。人気の高いシートマスクを一カ所に集めることで、複数の商品の同時購入を促す狙いもある。
その他、これまで売場として使用していなかった3階の一部を改装し、70ブランド400商品を集めた香水コーナーを新設した。富士経済の調査によれば、2024年における国内の香水市場規模は547億円を見込む。特に若年層で香水の人気が広がっており、こうした需要を取り込む狙いだ。
@cosme TOKYOの2024年の売上高は約80億円となった。アイスタイルの遠藤崇社長は「今回のリニューアルで数年以内に年間売上高100億円を目指す」と話した。
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