利用者に聞く、よく使う動画生成AI 「Sora」「Canva」超えた1位は?
生成AIの社会浸透率は加速しつつある。最近では、文章生成だけでなく動画生成AIを利用する企業も増えつつあるが、利用者はどの動画生成AIを利用しているのか。フラグメンツ(東京都港区)が調査を実施した。
生成AI関連サービスは急速に増加している。動画生成AIの利用者は、どのサービスをよく利用しているのか。AI導入支援を手掛けるフラグメンツ(東京都港区)が調査した。
利用者が最も使っている動画生成AIは?
最も使う動画生成AIについて、 1位は「Runway」で18.18%だった。 2位は「Canva」(14.18%)、3位は「Sora(ChatGPT)」(12.36%)と続いた。
2位の「Canva」はデザインツールであり、Canvaの動画生成AI機能はRunwayのシステムを活用している。また、Soraは生成AIであるChatGPT内の一機能となっている。動画生成AIに特化したサービスだけに絞ると、Runwayのシェアは3分の1近くに上ると考えられる。
動画生成AIの利用を開始した年については、「2024年」が最も多く、59.8%に上った。「2025年」(19.6%)が続き、 合わせて79.4%が2024年以降から動画生成AIの利用を始めていることが分かった。
同社は「2024年から利用者が増えているのは、おそらく人気の動画生成AIサービスのKLING AIやPikaがその前後でサービスを開始したため」だと指摘。「2025年の間にさらに利用者が増加すると予測される」とコメントしている。
毎月いくらサービスに支払っている?
動画生成AIの利用者は毎月いくらサービスに支払っているのか。最も多いのは「無課金(0円)」で、約50%を占めた。課金ユーザーのうち、最も多い課金価格帯は「2000〜3999円」で約20%に上った。
動画生成AIの利用目的については「SNSへの投稿」が最も多く約32%。「趣味」が約24%で続いた。また、約17%は「仕事目的」で動画生成AIを活用していることが明らかになった。仕事の具体的な内容では「プレゼン用の資料作成」「自社製品の広告動画作成」「自社の求人動画作成」「PV・MVの制作」といった回答が多く集まった。
調査は2月21〜26日にインターネットで実施。動画生成AIの利用経験者214人から回答を得た。
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