仕事への熱量が下がった瞬間 「同僚が先に出世」「プライベートとの両立が困難」を超えた1位は?(2/2 ページ)
約7割の人が、キャリアアップや昇進を諦め、仕事への熱量が下がった瞬間を経験しているーー。そのような結果がmento(東京都渋谷区)による調査で明らかになった。ビジネスパーソンがキャリアアップを諦めてしまうきっかけとは。
仕事への熱量が下がった瞬間
キャリアアップ・昇進におけるハードルとして、男女ともに最も多かったのは「仕事とプライベートの両立」で、女性は41.7%、男性は37.9%だった。
女性管理職は「働き方がより過酷になる」(女性42.7%/男性30.3%)、「自分にはリーダーの適性がないと思っている」(女性20.6%/男性13.8%)、「ロールモデルの存在」(女性16.1%/男性3.8%)と回答した人が男性よりも多く見られた。
さらに、約7割がキャリアアップや昇進を諦め、仕事への熱量が下がった瞬間を経験していることが明らかになった。男女別に見ると、女性管理職では「度々ある」が35.1%、「少しある」が41.9%。男性管理職では「度々ある」が26.8%、「少しある」が42.1%。
熱量が下がったきっかけとして、男女ともに最も多かったのは「正当に評価されなかったとき」となった。特に女性は「育児とのバランスが取れなかったとき」(女性30.4%/男性17.8%)、「産休・育休から復帰するとき」(女性27.0%/男性15.0%)とした割合が高く、育児と仕事の両立が課題として浮き彫りになった。
男性は「正当に評価されなかったとき」(女性39.2%/男性55.6%)、「同僚が先に出世したとき」(女性15.2%/男性21.7%)とする割合が高かった。
キャリアアップや昇進への考えについては、「管理職には決断力や強いリーダーシップが必要だ」(女性55.8%/男性57.9%)が男女ともに最も多い結果となった。また「女性は男性よりも昇進しにくい」と考えている女性管理職は29.8%に上った一方、男性は11.5%にとどまった。
その他、女性は「男性の方が経験・スキルが豊富である」(女性20.0%/男性11.5%)、「女性はリーダーよりもサポート役に適している」(女性12.8%/男性4.6%)と考えている人が多い傾向が明らかになった。
調査は2月20〜24日にインターネットで実施。従業員100人以上の企業で働く男女社員を対象とした。有効回答数は985件(女性管理職265、男性管理職261、女性メンバー259、男性メンバー200)。
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