2015年7月27日以前の記事
検索
調査リポート

企業の67.8%がリーダー人材不足を実感、育成する上での課題は?

帝国データバンクが調査を実施した。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

 企業の将来を担う「リーダー人材」(管理職以上に相当する役職者)の不足を感じている企業の割合は、どの程度か。帝国データバンク(東京都港区)の調査によると、67.8%の企業が「リーダー人材の不足を感じている」と回答したことが分かった。

photo
帝国データバンクが「リーダー人材不足に関する企業の意識調査」を実施した(出所:写真AC)

 少子高齢化の流れが強まり、国内企業は深刻な人手不足に直面している。2月時点で正社員の人手不足を感じている企業の割合は53.0%にのぼり、月次統計としてさかのぼることができる2007年以降において、過去最高水準で推移している。

 そこでリーダー人材の不足感について調査を実施した結果、企業の67.8%がリーダー不足を実感しており、正社員の人手不足の割合を大きく上回った。

photo
リーダー人材の不足割合(出所:プレスリリース、以下同)

リーダー人材を育成する上での課題1位は「リーダー職への意欲」

 リーダー人材の不足を感じている企業に対して、「育成する上での課題」を尋ねた。結果は「リーダー職への意欲」(59.8%)が最多で、「リーダーシップ」(57.5%)、「部下の育成能力」(55.6%)と続いた。

photo
リーダー人材の育成課題

 帝国データバンクは「『人手不足によって管理職も現場業務を進める必要があり、育成どころではない』のような声があり、業務の遂行を最優先にせざるを得ず、リーダー育成に手が回っていないというケースも多い。未来を見据えた教育体制を整備し、中長期的な視点に立った育成が求められている」とコメントした。

 調査期間は2月14〜28日。調査対象は全国2万6815社、有効回答企業は1万835社、回答率は40.4%。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る