20代で仕事を楽しめなければ、30〜40代はどうなる?:新入社員の教科書(1/3 ページ)
20〜30代で「戦略的にアグレッシブに働ける」人材が減少していると感じる声がある。仕事の基礎を固める20代の過ごし方が、その後のキャリアを左右する。泥臭く努力することの重要性と、情熱が成長を生む理由を探る。
この記事は『新入社員の教科書 「伸びる人」の習慣 「伸びない人」の習慣』(菅沼勇基/クロスメディア・パブリッシング)に掲載された内容に、編集を加えて転載したものです。
いま、20代・30代で、「戦略的にアグレッシブに仕事ができる」人が、本当に減っていると感じます。しかし、どんな仕事でも――それがたとえ一見つまらない仕事であっても、やる気があり、そこに自分なりの意味づけをすることができれば、やりがいのある仕事にできます。
ワークライフバランスの必要性が叫ばれていますが、20代のうちは基礎固めの時期。新卒からワークライフバランスを重視していては、鍛えるべき時期に鍛えられません。一人前と認められるまでは、ある程度の仕事量はこなすべきだと私は考えています。
30歳までとは言いませんが、少なくとも25歳くらいまでは頑張ってみる価値があるのではないでしょうか。しっかりした基礎力を20代半ばくらいまでに身につければ、人生は大きく変わります。
できる人材は、年齢に関係なく、ひとりの社会人としてリスペクトされ、自由に行動できます。これは、昔のように年功序列ではなく、実力主義の時代になったからです。
われわれの世代は、長年の修行期間を経て一人前と認められましたが、いまは一定以上の成果を出せば、年齢にかかわらずプロとして認められます。若いうちに懸命に努力し、基礎を固めることで、その後の仕事人生はより楽しいものになるはずです。
仕事の幅は、ある程度20代で決まってしまいます。20代で仕事に楽しさを見出せなければ、30代、40代と歳を重ねたとしても仕事の幅は変わりません。さらに生活の負担が増える50代、60代で所得は伸び悩み、苦境に立たされるかもしれません。
だから、新社会人のうちにがむしゃらに頑張ることが大切だと思います。この「仕事への情熱」こそ、自分の道を開いてくれます。
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