コラム
20代で仕事を楽しめなければ、30〜40代はどうなる?:新入社員の教科書(2/3 ページ)
20〜30代で「戦略的にアグレッシブに働ける」人材が減少していると感じる声がある。仕事の基礎を固める20代の過ごし方が、その後のキャリアを左右する。泥臭く努力することの重要性と、情熱が成長を生む理由を探る。
情熱があれば、泥臭い仕事も嫌がらずにできます。
例えば、営業の仕事として「飛び込み営業」というのがあります。
アポイントメントを取らずにいきなり訪問し、管理職級の社員を紹介してもらい、面会できるように交渉します。約束なく訪問するわけですから、相手も忙しいので会ってもらえないこともしばしばです。窓口で邪険に扱われることも多く、こちらとしてもあまりいい思いがしないときもよくあります。
そのため、そういう仕事が嫌だからといって、飛び込み営業をせず、「そんなの電話かメールのほうが効率いいし、スマートだよ」と考えてしまいがちです。
でも、私は泥臭い飛び込み営業を得意としていました。役員の名前を知らないときでも、「以前、お伺いしたのですが、お名前を忘れてしまって、ええと……」と言うと、だいたい「○○と××がいるけど、どっちかな」と言って教えてくれます。
そうやって手練手管(てれんてくだ)を使って営業活動をしていると、相手も「こいつはおもしろいやつだ」ということで、だんだんと会ってくれたり、話ができたりするようになっていきました。
特に学歴が高い人ほど、変なプライドが邪魔して、何でも効率的にスマートにやろうと考えてしまいがちです。しかし、労力を使うこと、体を使うことで、初めて会得できる仕事のコツもあるのです。若いうちはそうして仕事に情熱を燃やすことです。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
7割が「課長」になれない中で、5年後も食っていける人物
「いまの時代、7割は課長になれない」と言われているが、ビジネスパーソンはどのように対応すればいいのか。リクルートでフェローを務められ、その後、中学校の校長を務められた藤原和博さんに聞いた。
「辞めたけど良い会社」 ランキング ワースト30社の特徴は?
辞めたけれど良い会社は、どのような特徴があるのか。IT業界で働いた経験がある人に聞いた。
【マナー】風邪をひいた上司に一言 「お大事にしてくださいね」はアリ?
上司が風邪をひいた場合、どう言えばいいのか。「お大事にしてくださいね」はアリ?
「なぜ?」で責める上司、「なぜ?」で病む部下 職場に潜む“ナゼナゼ虫”の正体
「なぜ?」を繰り返し、人を追い詰め、メンタルヘルス問題を引き起こす上司が増えている……。
職場の隠れた害虫“シーエー虫”とは? 部下のやる気を奪う管理のワナ
上司という圧倒的に優位な立場にあぐらをかき、部下にダメ出し・叱責する人が増えている…。
