ソニー平井元CEOが語る「リーダーの心得5カ条」 若くして昇進した人は要注意:IQよりEQ(2/5 ページ)
ソニーグループを再生させた平井一夫元社長兼CEOが自ら実践し、体験を通じて会得したビジネスリーダーに必要な要件とは?
EQの高いことが一番大事
「リーダーになる人に必要なのは、『正しい人間』になることです。リーダーとしての要件を満たした人とは、言い換えれば人徳がある人です」
平井氏はエン・ジャパンの8000人に聞いた「理想の上司」調査の結果を挙げ、昇進した人と、その部下との間に意識のギャップがあることを指摘した。
「会社でプロモーションされる人は、仕事ができるから昇格されます。一方、上司に対して社員が期待しているのは、仕事の実績ではなく『その人が人間として尊敬できるかどうか』なのです。このため昇格した上司と、その上司につかえる社員との間にはギャップがあることを認識すべきです。上司に期待することは何か? と聞いたアンケートで分かったことは、意見をよく聞いてくれて、公平公正な判断ができることが上位に来ています。上司に対しては仕事の実績を求めていません」
「俺は部長だから偉いのだ。会社に40年も長く勤めているから偉いのだ。こう思った瞬間にアウトです。年功ではありません」
IQも大事ではあるものの、それよりも必要なことは人間としてリスペクトされるかどうかだという。人間的にリスペクトされている人が、たまたま部長とか社長とかという肩書を持つから、さらにパワーアップするのだ。そうではなくて、単に実績のある部長だから「俺の言うことを聞け」といった瞬間、社員のモチベーションは上がらなくなると指摘。人間としての言動の重要性を強調した。
「意見をよく聞いてくれて、公平な判断ができる。そんな上司が来れば、社員のモチベーションは上がります。『この上司のためには何が何でも頑張ろう』と思って能力の120%を発揮して仕事をしてくれます。そうでないと『まあ、適当にやっておけばいいか』となり、能力の80%しか仕事をしてくれません。約11万人の社員がいるソニーの場合、120%で仕事をするのと、80%でするのとでは大違いになります」
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