その相談、タイミングは大丈夫? 「報連相」の正しい使い方:新入社員の教科書(1/2 ページ)
仕事において「報告・連絡・相談」は不可欠だが、特に「相談」はタイミングが重要だ。上司や相手の状況を見極め、適切なタイミングで行うことで、仕事の進め方が大きく変わる。
この記事は『新入社員の教科書 「伸びる人」の習慣 「伸びない人」の習慣』(菅沼勇基/クロスメディア・パブリッシング)に掲載された内容に、編集を加えて転載したものです。
仕事は報連相に始まり、報連相で終わると言ってもいいくらい、「報告」「連絡」「相談」は重要です。これをおろそかにしている人に大きな仕事はできません。
クレームも、多くは報連相を怠っているがゆえに出てくる問題です。それはお客さんに対してもそうですし、上司・同僚に対してもそうです。
報連相は、自分で「これくらいで十分だろう」と思っているスピードや密度の1.2倍くらいの感覚で取り組んでちょうどよいと考えることです。特に新人のうちは、「これでもか」というくらい報告と連絡を行うのがいいでしょう。最初はそのくらい報告・連絡をしていないと、何が重要で何が重要でないのかもわからないからです。
そのうち、「そういうことはいちいち報告しなくていい」と上司から言われたり、自分でも、報告・連絡すべきことと、自分の中だけにとどめておいてよいことが判別できたりするようになっていきます。
そして、報連相のうちで、最もハードルが高いのが相談です。
相談で最も重要なことは、内容うんぬんより、タイミングです。相談に乗ってくれる人の時間をもらうわけですから、相手が話を聞ける状態のときでなければなりません。
当然、朝の忙しい時間帯はNGですし、お昼前の空腹時も相手がイライラしているかもしれませんからダメでしょう。帰宅する直前も「もっと早く言えよ」ということになってしまいます。例えば9時始業の会社なら、午前なら10時ごろ、午後なら3時か4時ごろは、相談によいタイミングとなることが多いと思います。相手が大丈夫そうなタイミングを読み取る「観察力」が必要です。
上司の立場からすると、相談してもらうことは、タイミングさえ間違っていなければまったくかまいません。むしろ、どんどん相談しに来てほしいと思っています。上司と部下という関係を鑑みても、頼られるのはやはり嬉しいものだからです。
もちろん上司の側でも相談しやすい雰囲気をつくっておくことは重要ですが、部下のほうでも「迷惑ではないか」と考えすぎる必要はありません。
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