「働き方改革」で成長する人、停滞する人――違いはどこにあるのか:新入社員の教科書(3/3 ページ)
長時間労働の是正が進み、企業は社員の働きやすさを重視する時代に。社員を守る経営が常識となる一方で、働き方改革を「ラクをする機会」と捉えるか「成長のチャンス」と捉えるかで、キャリアの未来は大きく変わりそうだ。
今後は日本でも社会で重要な役割を果たすのは、次第に男性から女性に移り変わっていくのでしょう。それをわが社では先取りしているのです。とはいえ、現状の日本では、女性が結婚や出産を機に退職してしまうこともまだ多いので、わが社としては男性社員もほしいのです。
しかし、採用が難しくなってきているのは確かです。そうしてせっかく人材を確保したわけですから、企業は社員に辞めてほしくはありません。しっかり教育することで、本人に成長してもらい、長く勤めてもらいたいと思っているのです。
いまは人手不足ですから、社員はとても大事にされる時代になっています。そうした時代にあぐらをかいていると、自分の成長は鈍ってしまいます。時代の流れを「これ幸い」と捉え、この流れに乗ってうまく自分を成長させる方法を考えることです。
【ポイント】
伸びない人は働き方改革でラクをしようとする。
伸びる人は時短をチャンスと捉えて自分の成長を促す。
著者プロフィール:
菅沼勇基(すがぬま・ゆうき)
横濱コーポレーション株式会社代表取締役、株式会社アップル神奈川代表取締役。全国賃貸管理ビジネス協会関東支部役員。1985年、横浜市生まれ。横浜市立大学 国際総合科学部卒業後、住友不動産株式会社に入社し、オフィスビルの開発・運営業務、新事業の開発業務に携わる。3年後に独立し、横濱コーポレ―ション株式会社を設立。2019年三光ソフラン株式会社に株式譲渡。神奈川県内にアパマンショップ9店舗、賃貸管理戸数9500戸を運営中。神奈川県を中心に不動産投資のサポートを一気通貫で行う。また、「ランチェスター戦略」と「孫子の兵法」を実践し、売上・利益・市場シェアを拡大している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
7割が「課長」になれない中で、5年後も食っていける人物
「いまの時代、7割は課長になれない」と言われているが、ビジネスパーソンはどのように対応すればいいのか。リクルートでフェローを務められ、その後、中学校の校長を務められた藤原和博さんに聞いた。
「辞めたけど良い会社」 ランキング ワースト30社の特徴は?
辞めたけれど良い会社は、どのような特徴があるのか。IT業界で働いた経験がある人に聞いた。
【マナー】風邪をひいた上司に一言 「お大事にしてくださいね」はアリ?
上司が風邪をひいた場合、どう言えばいいのか。「お大事にしてくださいね」はアリ?
「なぜ?」で責める上司、「なぜ?」で病む部下 職場に潜む“ナゼナゼ虫”の正体
「なぜ?」を繰り返し、人を追い詰め、メンタルヘルス問題を引き起こす上司が増えている……。
職場の隠れた害虫“シーエー虫”とは? 部下のやる気を奪う管理のワナ
上司という圧倒的に優位な立場にあぐらをかき、部下にダメ出し・叱責する人が増えている…。
