「働き方改革」で成長する人、停滞する人――違いはどこにあるのか:新入社員の教科書(2/3 ページ)
長時間労働の是正が進み、企業は社員の働きやすさを重視する時代に。社員を守る経営が常識となる一方で、働き方改革を「ラクをする機会」と捉えるか「成長のチャンス」と捉えるかで、キャリアの未来は大きく変わりそうだ。
先日、タイを訪れたのですが、かの国では、女性が社会の重要なポストを担っています。ビジネス街で働いているのは女性の比率が高いようで、日本でいうホワイトカラーのような職業の半分以上は女性が担っているという印象でした。会社の経営者や役員も、かなりの割合を女性が占めているようです。
特に最近は、インターネットなどのテクノロジーのおかげで、女性が結婚・出産しても仕事が続けられる環境が整ってきて、女性もキャリアをほとんど中断することなく、高めていけるようになってきました。
それに、もともと女性のほうが勤勉で優秀というのもあります。
南の国では、女性ばかりが働いていて、男性は遊んでばかりという国は多いようです。
人口比率で女性が圧倒的に多い北欧のラトビアなどでも、女性が医師や弁護士など、社会的にも地位が高いとされている職業に多く就いています。ラトビアでは、男性の飲酒率や喫煙率が高いため、平均寿命は女性のほうが10年も長く、女性の多い国になっているようです。やはり健康なほうが仕事もがんばれますから、社会の重要な役割を果たす職業にも、次第に女性が多くなっていくのでしょう。
翻って日本を見ると、旧態依然とした状況が見て取れます。
近年の話題で言えば、いくつかの大学での医学部入試で女子受験生に対する不正操作問題が起こりました。また医者になってからも、女性というだけで差別を受けることもあるようです。一部の教授は現在でもそう考えているのではないでしょうか。結果として、旧態依然とした考え方が根強く残っているのではないかと思います。
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