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やっぱり、電動キックボードはこのままだと「廃止」しかない(1/3 ページ)
都内で電動キックボードが普及するにつれ違反・事故も激増し、高齢者や子どもにとって歩道が極めて危険な場所になりつつある。普及を最優先にして一番大事なはずの安全を軽視した当然の結果だが、このまま行けば「廃止」の2文字が浮かんでくる。
日沖博道氏のプロフィール:
パスファインダーズ社長。30年にわたる戦略・業務コンサルティングの経験と実績を基に、新規事業・新市場進出を中心とした戦略策定と、「空回りしない」業務改革を支援。日本ユニシス、アーサー・D・リトル等出身。一橋大学経済学部、テキサス大学オースティン校経営大学院卒。
電動キックボードの日本での導入から約4年。23年7月に施行された改正道路交通法での「特定小型原動機付自転車に関する規定」の施行後1年間の関連交通事故件数・死傷者数の内訳が、先日警察庁から発表された。(参照リンク)
それによると検挙件数は2万5156件、交通事故は219件。市場導入が始まった22年における事故件数と比べると5.3倍にも膨れ上がる。要は、普及し始めた途端に違反・事故も激増しているということだ。
悪質な違反や事故も目立つ。24年1〜6月の交通事故のうち、飲酒運転は全体の17%にものぼる。自転車や原付きバイクの飲酒運転中の交通事故の割合が1%である事実と比べると、この高さは異常だ。
表に現れる数字がこれほど高いとなると、実態はその数倍。よほど「意識低い系」のユーザーが中核になっているのではと疑わざるを得ない。
NHKの「クローズアップ現代」ではその無法ぶりが暴露されていた。(参照リンク)列挙すると、
- 公道で危険な運転をしている電動キックボードを見た人38%
- 実際に接触された、またはされそうになった経験がある人14%
- 2024年の交通違反の検挙件数4万5536件
- 通行区分違反が58%(ルールを守らずに走行するケースが目立つ)
- 飲酒運転での事故割合が17.2%と高く、社会問題になっている
とまぁ予想通りではあるが、交通ルール無視が横行しているのが分かる。
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