2015年7月27日以前の記事
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やっぱり、電動キックボードはこのままだと「廃止」しかない(2/3 ページ)

都内で電動キックボードが普及するにつれ違反・事故も激増し、高齢者や子どもにとって歩道が極めて危険な場所になりつつある。普及を最優先にして一番大事なはずの安全を軽視した当然の結果だが、このまま行けば「廃止」の2文字が浮かんでくる。

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 事情は2023年の道路交通法改正によって大きく変わった。それ以前は、電動キックボードは「原動機付自転車(原付)」に分類され、運転には免許が必要だった。

 しかし新しい規定では「特定小型原動機付自転車」というカテゴリーが新設され、次のようなルールに変わった。

  • 免許は不要(16歳以上であれば誰でも利用可能)
  • ヘルメットの着用は努力義務(強制ではない)
  • 歩道の走行は制限付きで許可(時速6km以下なら走行OK)
  • 最高速度は時速20km(通常の道路での走行)

 この改正(改悪?)により、利用のハードルはずっと下がった一方で、多くの利用者が新しいルールを理解しないまま特に都心部で普及が急速に進んだ結果、違反・事故のケースが増えているのだ。

 はっきり言って、普及を最優先にして規制をほぼ無くしたら案の定、交通安全がないがしろにされてしまったということだ。

 特に、「歩道を普通の自転車のように走ってしまう」や「飲酒運転をしてしまう」といった問題が発生しており、事故につながるリスクが随分と高まっている。

(注)なお、自転車も「自転車通行可」と表示されている以外の歩道では時速km以下でなければ道路交通法違反。知っていた?

 この結果は、こんなザル改正をした時点で予想された通りだ。

 国交省や警察は何を考えていたのだろう。カネの匂いにつられた政治家たちに何の抵抗もせずに押し切られて。こんな無茶なルール変更を押し通し(株)Luupの腕力(金力?)とロビー活動の巧みさには感嘆するが……。

(注)特に目立った推進者は、山際大志郎衆議員を座長とする「自由民主党MaaS議員連盟マイクロモビリティPT」とされる。

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