2015年7月27日以前の記事
検索
連載

「100円コーヒー」のヒットに続け セブンが始めた「紅茶マシン」は、ファミマと何が違うのか(2/3 ページ)

セブンが紅茶の本格展開に乗り出す。2027年2月をめどに1万店へマシンを導入する計画を発表した。レジ横のパンやピザとの相性も探る。果たして、コーヒーに続く定番商品となるのか。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

「ジャンピング」方式を採用

 カフェで飲む温かい紅茶は、ティーバッグ付きで提供するのが一般的だ。ファミリーマートも都心部の店舗「ファミマ!!」で紅茶を提供しており、ティーバッグを使った方式である。一方、セブンカフェ ティーでは、マシン内で茶葉を「ジャンピング」させて成分を抽出し、液体のみを容器に入れる方式を採る。


ファミリーマートの紅茶は、ティーバッグをカップに入れ、お湯を注ぐ方式だ(出所:同社公式Webサイト)

 ゆっくり飲む場合は気にならないが、コンビニで買うような場面でティーバッグは邪魔な存在といえる。頃合いを見て取り出したくても、一旦置いておく場所に困りそうだ。ティーバッグなしにしたのは、利便性の面で正解といえる。


セブンの紅茶は、茶葉をジャンピングさせて香りを引き出す(出所:セブン‐イレブン・ジャパンプレスリリース)

 セブンカフェ ティーは2026年2月末までに2000店舗、2027年2月末までに1万店舗への導入を目指す。現在提供しているテスト店舗では、レジ横のベーカリー商品「セブンカフェ ベーカリー」との相性も検証する方針だ。

 店舗のオーブンで焼くセブンカフェ ベーカリーは、メロンパンやクロワッサンなどが定番商品だ。2025年3月末までに3000店舗への導入を目標に掲げていた。セブンカフェ ティーのテスト店舗では明太フランスやピザなども提供し、ベーカリー商品のラインアップが充実しているのが特徴だ。

 過去、セブンは2014年にドーナツの店頭販売を開始し、2017年に撤退したが、2024年から「お店で揚げたドーナツ」を再投入している。紅茶との相性が良ければ、ベーカリーやドーナツ製品の提供店舗がさらに増えるかもしれない。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る