スキマバイトにも“繁忙期”あり? 物流、飲食、小売業界で活用実態を比較
人手不足対策として需要が高まっているスキマバイト。メルカリは、スキマバイトを活用している物流、飲食、小売事業者600人に、スキマバイトの活用実態を調査した。
人手不足対策として需要が高まっているスキマバイト。メルカリは、スキマバイトを活用している物流、飲食、小売事業者600人に、スキマバイトの活用実態を調査した。
スキマバイトを導入したきっかけを尋ねたところ、「繁忙期、閑散期に合わせて雇えるため」(46.5%)、「短い時間でも募集することができるため」(43.2%)、「突発的な人手不足に対応できるため」(39.2%)が上位を占めた。また、31.2%が「スキマバイトがないとお店が回らない」と回答した。
スキマバイトの活用、業界ごとの忙しいタイミングに差
スキマバイトを活用する曜日について聞いたところ、物流業界では「月曜」(26.0%)、「水曜」(28.5%)、「木曜」(25.5%)が、他業界と比較して10〜15ポイント高いことが分かった。飲食業界では「金曜」(33.5%)、「土曜」(39.0%)、「日曜(36%)が、小売業界では「土曜」(30.5%)。「日曜」(33.0%)がそれぞれ高くなった。
スキマバイトを活用する時間帯について、物流業界はアルバイトや派遣社員が集まりづらい「早朝」「深夜」、飲食業界は営業ピーク帯である「お昼」「夜」に集中していた。小売業界は品出しなどの準備にスキマバイトを活用するケースが多いことから、営業ピーク帯の少し前の「午前」「夕方」が他業界より高くなった。
スキマバイトが働きやすいように工夫していることとして、物流業界では「マニュアルを用意している」(43.0%)が最多となり、他業界より約10ポイント高かった。メルカリは「物流業界は1回当たりのスキマバイト雇用人数が多いことから、マニュアルによる効率化が重要だ」と分析する。飲食業界では「なじみやすい雰囲気づくりをしている」(48.0%)が最多となった。
調査は3月4〜6日、スキマバイトを活用している事業者600人にインターネットで実施した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
超異例! スタッフがほぼ「スキマバイト」の居酒屋、どのように教育や運営をしているのか
アルバイトを全て、スポットワーカーから採用している飲食店がある。果たしてどのように戦力化しているのか。取り組みに迫る。
「メルカリvs.タイミー」勃発 スキマバイト市場の“勝者”はどちらになるのか
メルカリが“スキマバイト”事業への参入を発表した。この知らせに「久しぶりにワクワクしてます」と応じたのは、市場のパイオニア的存在であるタイミーの小川嶺CEOである。タイミーが事業を開始してから5年余りが経過しているが、なぜ今、メルカリは市場に切り込もうとしたのだろうか。
メルカリとリクルートはタイミーの牙城を崩せない、これだけの理由
タイミーのスポットワーク事業にはさまざまな強みがある。追随する大手が苦戦するであろう理由を考察する。
スキマバイトは企業の人手不足を解消できる? 業種別で聞いた結果
帝国データバンクは、「スポットワーカー」の活用について企業にアンケートを実施した。スポットワーカーの活用について、活用に前向きな回答をした企業は38.1%であった。




