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「大屋根リング」の東側になぜ芝生があるの? 万博会場デザインの“粋な理由”:「次の駅まで」に読めるハナシ(2/2 ページ)
大阪・関西万博の会場を囲む「大屋根リング」。その東側だけに芝生エリアがあるのはなぜか。実はそこには、来場者に“ある風景”を楽しんでもらうための工夫が隠されていた。
リングの東側に芝生を設けた
リングの上の斜面はかなり急で、ところどころ植栽の部分がありますが、人が立ち入れないようになっています。しかし、芝生の部分だけは少し傾斜が緩やかに。ここだけは入ることができて、来場者がゴロゴロしてもよい場所になっています。
芝生は東側の一部に設けられていますが、全周2キロの中で、なぜここだけなのでしょうか。東側にあるということは、正面が西側になるので、反対側のリングに向かって夕日が落ちていく。また、天気がよければ、瀬戸内海の海水面が見える。そうした光景を転がりながら楽しんでもらうために、この部分だけ芝生を設けたそうです。
ちなみに、記者もリングを1周しました。ゆっくり歩いて30分ほどかかりましたが、疲れたときにはどうすればいいのか。たまたま芝生のスペースがあればそこでゴロンとできますが、椅子などは見当たりません。
芝生のスペースを増やすか、椅子を設けるか。今後の取り組みによって、回遊性の向上だけでなく、来場者の滞在時間や満足度の向上につながるかもしれません。
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